日産自動車は、女優として活躍する伊藤かずえさんが日産セダン「シーマ」を30年以上にわたり愛車として乗り続けていることに感謝し、この先も快適で楽しいドライブをしてほしいとの想いから、その愛車を4月からレストアする。
“やっちゃえ日産!”などの多くの声
2020年10月、伊藤さんの愛車「シーマ」の一年点検についてのSNS投稿をきっかけに、伊藤さんが「シーマ」を愛車として大切にしていることが、SNSやメディアで話題となった。
この投稿などを知った人から“やっちゃえ、日産!”や“日産はレストアを検討して!”といった多くのコメントが同社に寄せられたほか、同社社内でも“何かできないのか”との声が上がったという。そこで有志によるチームが立ち上がり、レストアの取り組みが始まった。
今回のレストア実施で、愛車「シーマ」を預かる期間、伊藤さんは現在の日産のラインアップのなかから選んだ代車を使用する。
またレストアの状況などを、日産公式Twitterなどで発信している。
“毎日のように作業の様子を見に行ってしまうかも”
伊藤さんは、今回の“愛車レストア”についてこうコメントしている。
“この度、このようなお話をいただき感謝しています。父と塗りなおした塗装やへたってしまったシートなど、思い出が詰まっているけれども、きれいにしたい部分がどうなるのか楽しみです。”
“レストア中も見学できるという事なので、毎日のように作業の様子を見に行ってしまうかもしれません。30年乗り続けた「シーマ」とお別れするのはすごく寂しいですが、戻ってくるのを楽しみにしています。”
爆発的人気車となった初代「シーマ」
レストアする初代「シーマ」FPY31型は、「日本的な味を持った、世界に通用する新しいビッグ・カー」をコンセプトに、1988(昭和63)年に発売されたモデル。
従来の国産大型セダンになかった伸びやかで気品あるスタイリングとインテリア、パーソナルな乗り味や優れた運動性能など、数々の新しい価値が好評を得て、当時の経済メディアが「シーマ現象」と報道するほどの爆発的人気車となった。
クルマ好きも、伊藤かずえさんファンも、彼女の愛車「シーマ」がレストアされる姿をチェックしてみては。