日本実業出版社は、書籍『子どもの才能を引き出す 天才IT相オードリー・タンを育てた母の教育メソッド』1,870円(税込)を、4月29日(木)に発売する。
「台湾の天才」オードリー・タン氏
IQ180以上、15歳で起業し成功、台湾史上最年少で入閣…「台湾の天才」と呼ばれ、世界に多大な影響を与えるオードリー・タン氏。しかし、幼少期は周囲の人や学校教育に馴染めず、不登校を繰り返した末に、自宅で学習を続けることを決断したという経歴をもっている。
成長を支えた母・李雅卿氏
周囲の猛反対を押し切って、オードリーの決断を尊重し、その成長を支えたのは、同書の著者である母・李雅卿(リー・ヤーチン)氏。
同氏は、権威的で管理的な教育から離れ、子どもの「才能」や「創造力」を伸ばす教育(=オルタナティブ教育)を実践する学校をつくることを決意。そして今、その先進性は、台湾のみならず世界的に高い評価を得ているという。
教育の新しい選択肢として注目される「オルタナティブ教育」。同書は、その草分け的な学校づくりに奔走した同氏と教師・親・そして子どもたちの記録だ。
「種子学園」の教育
李雅卿氏が理想の教育をめざして創設した開放型学校の名は「種子学園」(種の親子実験学校)。従来の学校教育とは大きく異なる教育が実践されている。
一例を挙げると「学年分けをしない」「科目は子どもが自由に選択する」「学校のルールは子どもが討論して決める」「小学生で『国家』のあり方を討論」など。
「学び」の喜びを感じられる独自の教育メソッド
同書では「読み・書き・計算」だけでなく、「好奇心」や「やり抜く力」「自立心」を育てる学習方法で、子どもたちが「学び」の喜びを感じられる独自の教育メソッドを紹介。
オードリー・タン氏は、『学びに必要なのは競争ではありません。既存の型にとらわれることなく、自分の方向性を見つけるように母は私を教育しました。みんな、自分のペースで学べばいいのです』と語る。
既存の型にとらわれない「オルタナティブ教育」について知りたい人、今の日本の教育に疑問を感じている人は、一度同書を手に取ってみては。