集英社から発売中の、直木賞作家・桜木紫乃による初の絵本『いつか あなたを わすれても』が静かな感動を呼んでいる。中央公論文芸賞を受賞した小説『家族じまい』のアナザー・ストーリーだ。
すべての“少女”と“少女だった人”たちへ
生まれ、育ち、そして子どもを生み育み、やがて老いていくこと、そのすべてが“たいせつなじゅんばん”だということが描かれているこの作品。おんなのこがおんなのひとになり、しあわせの階段を上がる時も、老いていろんなことを忘れていく時も、そのすべてがかけがえのないものだというメッセージが印象的だ。すべての“少女”と“少女だった人”たちへそっと寄り添う物語となっている。
広末涼子さんも推薦!
女優・広末涼子さんも同書を推薦。「さよならの準備も覚悟も、わたしはまだできていない。だけど “たいせつなじゅんばん”を、わたしも母からうけとり、娘へとわたす日が、いつか必ず訪れる」とコメントを寄せている。
著者の母への気持ちが絵本に
著者の桜木紫乃さんは、「『おかあさん、わたしをわすれていいよ。わすれたほうが、さびしくないから。わすれたほうが、こわくないから』この言葉を、気持ちを、母に手渡したい。その気持ちが、絵本というかたちになりました」とメッセージ。著者自身の経験が絵本という形に仕上がった。
『いつか あなたを わすれても』は、桜木紫乃・著/オザワミカ・画。価格は1870円(税込)。
「母の日」の機会に、同書で様々な視点から「母」を見つめてみては。
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