5月14日(金)、第52回大宅壮一ノンフィクション賞が日本文学振興会より発表され、石井妙子さんの『女帝 小池百合子』(文藝春秋刊)が、授賞作に決定した。
三年半の綿密な取材から
新型コロナウイルスに脅かされる首都・東京の命運を担う政治家・小池百合子。女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へ――。
常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。同書は、今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切った一冊となっている。
“これまで語られることのなかった姿”を
今回の受賞に寄せて石井さんは、“女性初の都知事であり、女性初の総理候補者とも言われる小池百合子氏の実像を、私は三年半の歳月をかけ追い求めました。見えてきたのは、これまで語られることのなかった真実の姿でした。人間を書こうとすれば、奥へ奥へと踏み込むことになります。彼女はなぜ、そのような生き方を選んだのか。彼女を押し上げた日本社会の問題点も併せて描きたいと思いました。本書に協力して下さった全ての方に深く感謝申し上げます”とコメントした。
『女帝 小池百合子』
著者:石井 妙子
発売:2020年5月29日
定価:1,650円(税込)
©️文藝春秋
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