島根県立古代出雲歴史博物館が、7月2日(金)から、特別展「子ども/おもちゃの博覧会」を開催する。
この特別展は、平成31年3月21日~5月28日の期間、国立民族学博物館で開催された特別展「子ども/おもちゃの博覧会」の巡回展で、国立民族学博物館(大阪府)が所蔵する「玩具及び関連世相資料(多田コレクション)」(大阪府指定有形民俗文化財)を中心に、江戸時代から昭和時代にかけての様々な資料が展示される。
社会と子どもたちの関係について考える機会にも
おもちゃは子どもたちの遊び道具として非常に身近なものであり、大人にとっても少年少女時代の懐かしい思い出を象徴する存在といえる。日本において、おもちゃは江戸時代から商品として生産されはじめ、明治時代には海外から近代的な素材や技術、考え方が紹介され大きな変化を遂げた。
その後も、戦争や高度成長期におけるマスメディアの普及など、おもちゃは世相を反映して変化を続けてきた。
同展には、昭和前期の「機関銃を撃つ兵士」、
「国史百首かるた」、
大正後期の「航空母艦」のほか、
昭和44年の「モーレツ人形」や、
江戸時代の「ふくら雀」などが登場。おもちゃの歴史を紹介するとともに、社会と子どもたちとの関係について考える機会にもなる展示となっている。
関連講座も開催
7月3日(土)10:00~12:00には、国立民族学博物館教授の笹原亮二氏による関連講座「玩具と子どもを巡る社会と歴史」も開催される。参加は無料だが、こちらの講座の定員は60名。事前に電話・FAX・ホームページのイベント参加フォームのいずれかからの申し込みが必要だ。
なお、新型コロナウイルス感染症の状況により、同展の内容は変更になる場合がある。最新の情報は、同館HPで確認を。
■特別展「子ども/おもちゃの博覧会」開催概要
会期:7月2日(金)~8月22日(日)<50日間> ※7月27日(火)・8月17日(火)休館
開館時間:9:00~18:00(最終入館17:30) ※7月2日(金)は同展覧会のみ10:00開場
会場:島根県立古代出雲歴史博物館 特別展示室
観覧料:一般/1,000円、大学生/500円、小中高生/300円 ※団体観覧料設定もあり
※画像は全て国立民族学博物館蔵「玩具および関連世相資料(多田コレクション)、大阪府指定有形民俗文化財