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被害・加害を超えた当事者支援「DV・モラハラホットライン」を9月11日開設

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メンズカウンセリング協会は、DV(ドメスティック・バイオレンス)や虐待などの家族問題に直面する当事者支援を全国に広げるため、電話で相談を受け付ける「DV・モラハラホットライン」を9月11日(土)に開設する。

コロナの影響で家族は大きなストレスにさらされている。その結果、どこにもつながれずに悩みを抱える当事者が増加。そうした中、分離・保護に特化した従来のDV支援がむしろ、家族崩壊や親子引き離しを招く事例もまた、増加しているという。

こうした背景を受け、同協会では被害・加害を問わず、当事者による当事者のための支援を全国に広げることを目指し、同ホットラインを開設するに至った。

電話番号など同ホットラインの詳細は、メンズカウンセリング協会公式ホームページから確認を。相談料は無料、相談受付時間は毎月第2・第4土曜日の18〜21時だ。

相談者の性別、加害・被害、年齢などは問わない

同ホットラインでは、DV・モラハラだけでなく、虐待などの家族間暴力、自傷行為、摂食障害、引きこもりなど、広く家族の問題で悩んでいる人の気持ちに寄り添いつつ、話を聞いていく。

また、話した内容を踏まえ、様々な社会資源や、ワンストップで複合的な支援が受けられるよう、必要に応じて適宜、同協会と支援ネットワークを築いている日本家族再生センターにて提供している支援を紹介することも可能だという。相談者の性別、加害・被害、年齢などは問わない。秘密は守られる。

被害者だけでなく当事者をも援助

同協会は「メンズセラピー」に基づく「メンズカウンセリング」を提供することで、DV・モラハラ、虐待の被害者だけでなく、加害者など、これまでの援助理論や技法では解決困難な問題を抱えた当事者をも援助することが可能だという。

日本家族再生センターの味沢所長が提唱する「メンズセラピー」は、日本の現況を踏まえた上で、社会にある権力構造とそれを起因とする社会病理を俯瞰し、当事者の視点で援助実践するのが特徴。

同センターは、男性支援機関の先駆けであった「メンズサポートルーム」を前身に、性別を対立構造として捉えず、男性だけでなく女性も対象とした支援・援助を行うため2003年に設立。メンズカウンセリング協会は、支援の基となる「メンズセラピー」の理念と援助実践を普及啓発するために2008年に設立された。

「メンズセラピー」によって回復した当事者は、人が人を支配しない、一人ひとりが尊重される、そんな価値観を持って社会に帰り、社会を非暴力化する、小さいけれど貴重な存在になり得るという。

DVなどの問題はひとりで抱え込まずに相談を。

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