サンクトガーレンは、10月27日(水)より、山梨の“訳あり”桃を使用したビール「7種の桃のエール」506円(税込)を発売した。
1日1,000杯売り上げる名物ビール
同社では桃を使ったビールを2011年より不定期に醸造し、樽生限定で販売をしていた。2016年からは横浜赤レンガ倉庫で開催される「横浜オクトーバーフェスト」の会場限定ビールとして毎秋提供しており、1日1,000杯超の販売実績をもつ名物ビールとなっていた。
しかし昨年、今年と2年連続でイベントの開催中止が決定。昨年に引き続き瓶での販売を行う。
訳あり桃を活用
同ビールには毎年、外観などに難があり一般販売出来ない“訳あり”桃を活用している。関係者の話によると、収穫量した果実の3分の1が“訳あり”品になってしまう年もあるという。
今年は特に長雨・日照不足の影響で綺麗に色付かない、色ムラ・色薄の桃が多く出ている。 “訳あり”果実は家畜の餌になったり、廃棄されてしまうことがほとんど。 そのためビールへの活用は農家の人にも喜ばれている。
“訳あり”果実を活用している関係で、桃の品種は年によって様々。2021年は白凰・夢しずく・あかつき・まどか・川中島・ゆうぞら・さくら、を使用している。桃は皮と種を除きピューレ状に加工してから、ビールのベースとなる麦汁に投入している。
生の桃を丸かじりしたようなビール
500kgたっぷり使用することで、香りも味わいも桃感溢れるビールになっている。ビールから漂う香りは甘い桃そのもの。ただ甘いだけではなく、桃のタネ付近の酸味も感じられ、生の桃を丸ごとかじったようなビールだ。
食品ロス削減にも
訳あり果物の利用は、農家にとっては売り物にならない果物が売れ、同社にとっては安く果物を購入できるという、互いにとってメリットのある関係だ。また食品ロス削減にもつながり、SDGs達成に貢献している。
「7種の桃のエール(発泡酒)」は瓶容量330ml、アルコールは5.5%。
同商品は直営オンラインショップ、京王百貨店 新宿店、日本橋三越本店、東武百貨店 池袋店、髙島屋(新宿店、京都店、大阪店、泉北店)ほかで購入できる。
また、「サンクトガーレン タップルーム」ほか、全国のビアバーでは樽生で楽しむこともできる。
“訳あり”桃を使用したビール「7種の桃のエール」をためしてみて。
※日本の酒税法で認められている以上の量の果物を使用しているため“発泡酒”表記だが、麦芽率は50%以上で税率はビールと同じ。