ポーラ美術館は、現在開催中の「モネ―光のなかに」展関連イベントとして、12月1日(水)~25日(土)の期間限定で「夕暮れ時」の照明でモネの作品を鑑賞できるホリデー特別企画『マジック・アワー ~モネと歩く夕暮れ~』を実施する。
モネの作品を見せる理想的な環境
「モネ―光のなかに」は、建築家・中山英之氏が会場構成を手がけた。戸外にカンヴァスを持ち出して描かれたモネの作品を見せる理想的な環境として、「自然光に限りなく近い質の光で空間を満たす」というコンセプトのもと、まるで空の下で作品を見ているかのような展示空間が生まれた。
季節や時間によって異なる表情を見せる、移ろいゆく光を生涯追い続けたモネ。通常、同展の照明は、日中の光(モネが終の住処を構えたパリ郊外・ジヴェルニーの朝9時頃の明るさ)と同等に設定されている。この度、年末の特別企画として、クリスマスまでの期間、12時~16時の毎時00分の1日5回、各3分間だけ照明を切り替え、展示室全体を暖かく柔らかな「夕暮れ時の光」で彩る。
展示中の《セーヌ河の日没、冬》(1880年)、
《エトルタの夕焼け》(1885年)、《国会議事堂、バラ色のシンフォニー》(1900年)、
《ルーアン大聖堂》(1892年)などは、いずれも夕刻に描かれた作品だ。照明の効果によって、モネの作品たちが束の間、劇的に表情を変える魔法の時間――バラ色に輝く海岸線を、夕陽を受ける流氷のきらめきを、140年前の日没の光景を、楽しもう。
イベントみどころ
照明によって、作品の見え方は劇的に変化する。朝と夕暮れ(※)、2種類の光でモネの絵画を鑑賞できる、またとない機会だ。モネは、さまざまな季節や時間の、その瞬間の光を描きとめようとした。
開催概要
『マジック・アワー ~モネと歩く夕暮れ~』は期間中、毎日開催。時間は、12:00/13:00/14:00/15:00/16:00となっている。
ポーラ美術館の入館料は、大人¥1,800/シニア割引(65歳以上)¥1,600/大学・高校生¥1,300中学生以下無料/障害者手帳を持っている人及び付添者(1人まで)¥1,000。価格はすべて税込で団体割引、各種前売り券による割引もある。
その他詳細は、ポーラ美術館公式サイトで確認を。
夕刻に描かれた作品を「夕暮れの光」の中で見ながら、画家が見た光景を追体験してみて。
■ポーラ美術館
住所:神奈川県⾜柄下郡箱根町仙⽯原⼩塚⼭1285
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
URL:https://www.polamuseum.or.jp/
※「ジヴェルニーの朝9時頃相当(色温度4800K)」「夕暮れ時相当(色温度2900K)」