伊勢市では、「消費者に選ばれる農産物」を提供することを目的に、6つの農産物(青ねぎ、いちご、トマト、かぼちゃ、蓮台寺柿、横輪いも)のブランド化を推進している。
今回は、伊勢市のブランド化農産物の中から、この1月~2月がもっともおいしい「伊勢のいちご」を紹介する。
伊勢のいちご
伊勢神宮で知られる伊勢市では、いちごの生産が盛んだ。県内2位の生産量を誇り、「三重いちご」として県内市場へ出荷する促成産地として、市場から高い評価を受けている。主な栽培品種は「かおり野」と「章姫」。
「かおり野」は、三重県で育成開発された上品な香りとさわやかな甘みが特徴の品種で、「章姫」は、細長い三角形の、酸味が少なくやさしい甘みが特徴の品種だ。伊勢市では、11月中旬~5月下旬まで生産されているが、そのなかでもとくにおいしい時期は1月~2月頃となる。
伊勢のいちごは県内のスーパーや市内の直売所等で購入できるが、期間限定(1月末まで受付)でふるさと納税の返礼品にもなっており、遠方の人でも、今がおいしい伊勢のいちごを味わうことができる。
生産者育成にも尽力
伊勢市には、いちご農家になりたい人にとって心強い味方であるあぐりん伊勢がある。
あぐりん伊勢は、農業生産者の高齢化による農業生産量と生産者数の減少に歯止めをかけるため、農産物の生産と独立就農する生産者の育成を目的に、JA伊勢の出資により平成24年に設立された会社だ。
現在は、青ねぎといちごで独立就農を目指す方を研修社員として受け入れている。2年間程度の作業の実践を通して栽培技術・経営感覚の習得と、農業の仲間づくりのサポートを行っている。現在、いちごの研修社員は4名で、多様なメンバーが力を合わせ日々いちご作りに励んでいる。
笑顔が素敵な東 江里さんは平成29年から農業を始め、「甘いいちごをつくりたい」という目標を持ち、試行錯誤しながら栽培に取り組んでいる。かおり野と章姫をメインに、試験的に栽培しているものも含め、現在は6種類のいちごを栽培中だ。
興味のある人は「伊勢のいちご」を試してみて。
伊勢市ふるさと応援寄附金(ふるさと納税)HP:https://www.city.ise.mie.jp/shisei/furusatonouzei/kifu/index.html