S&D Prototypingは、4月9日(土)に世田谷ものづくり学校でプロトタイピングツール「VIVIWARE Cell」を用いた「ことばを組み合わせて」自分だけのおもちゃをつくるワークショップを開催した。
ワークショップに小学生が参加
プロトタイピングワークショップには合計6名の小学生が参加し、自分だけのおもちゃのアイデアを考えた。そしてそのアイデアを、紙・ダンボール・セロファンなどさまざまな工作素材と、プログラミングを簡単に体験することができるツール「VIVIWARE Cell」を用いてプロトタイプを制作。「手の動きに反応して、光りながら地球征服をたくらむ宇宙人」や「暗くすると吹っ飛ぶ校長先生」など、さまざまなおもちゃが生み出された。
サイコロによりアイデアを強制発想
ワークショップは、まず新しいおもちゃのアイデアを考えるところからスタート。ゼロから新しくアイデアを生み出すのは容易ではない。同ワークショップでは「動作」「対象」「結果」がそれぞれ書かれた3つのサイコロを振ることで、アイデアを強制発想。このサイコロにより、楽しみながらいままで考えたことがなかったアイデアを発想することが可能になった。
VIVIWARE Cellを用いたプロトタイプ制作
発想したアイデアを、あらかじめ用意しておいた工作素材を用いてカタチにしていく。さらに、イベントを共催したVIVIWAREのメンバーの人々にサポートしてもらいながら、「VIVIWARE Cell」を組み込み、タブレット端末から「音を鳴らす」「移動させる」などの動きを設定していった。
「自分だけのおもちゃ」プロトタイプの発表
そして、つくったプロトタイプを発表。子どもたちにより作成されたおもちゃのプロトタイプは「色を判別して音が出るアクセサリー」や「光りながら走るロボット」など非常に多様だった。
そして、自分がつくったプロトタイプを動かしながら説明。
特徴的なプロトタイピングとして、ある参加者の子どもは、150分という短い時間のなかで同時に2つのプロトタイプを作成。
これは、並行プロトタイピングと呼ばれる「並行して複数のアイデアをプロトタイピングすることで学習効果を最大化する」手法。他にも、自分の考えていたアイデアを途中で思い切ってつくりなおしたり、他の参加者のプロトタイプをみて要素を取り入れたりするなど、非常に創造的なプロトタイピングがみられたという。
S&D Prototypingは、子どものプロトタイピングから学ぶことで、大人がもっと創造的になり、より優れたプロトタイピングをすることができると信じているそうだ。今後も同社が行うプロジェクトに注目してみては。