講談社「月刊アフタヌーン」にて連載中『ブルーピリオド』初の展覧会「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」が、6月18日(土)~9月27日(火)に東京・天王洲の寺田倉庫G1ビルにて開催される。
一枚の絵に心奪われた高校生が主人公
『ブルーピリオド』は、講談社の「月刊アフタヌーン」にて連載中の山口つばさ氏による漫画。2020年にはマンガ大賞を受賞し、2021年にはTVアニメ化、2022年3月に舞台化を果たした。
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じている高校生・矢口八虎は、ある日一枚の絵に心奪われる。その衝撃により、八虎は美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す、というあらすじだ。
美大受験予備校生とキービジュアルを共創
『ブルーピリオド』の作中で大きな役割を果たすのが、“美大受験予備校”。同展の開催に際して、全国の美大受験予備校の生徒34名が自由な感性で単行本1~6巻の表紙を描き下ろしている。
キャラクターごとに木炭や鉛筆で描かれた素描や、色彩あふれる油彩画などの個性豊かな作品がコラージュされ、アートの多様性を感じさせる6種のキービジュアルが誕生。コラージュされたキービジュアルからは各作品の全体像がわからないが、同展ではこれら全34点のオリジナル作品も展示される。
名場面がよみがえる作中絵画の数々
『ブルーピリオド』には多くの美術作品が登場するが、そのすべては同作のためにアーティストや学生が実際に描いた作品だという。
同展では、その中でも物語のキーとなった作品や主人公のターニングポイントとなった作品を中心に、実物の絵画が約50点展示される。
作中絵画の一部はこちら。灯まりもさんの第一巻に登場する作品。主人公が美術を志すきっかけとなった、美術部の森先輩が描いた天使の絵だ。
山道翔太さん作で第三巻に登場するのは、主人公が描いた「縁」をテーマにした絵。
山崎裕子さん作で第四巻に登場するのは、主人公の一次試験の絵の課題「自画像」。
茂木たまなさん作で第六巻に登場するのは、主人公の二次試験の絵で課題は「ヌード」。これらの作品などが展示される。
同展示は、会場とオンラインの両方で楽しむことができる。会場のチケットは「ブルーピリオド展入場券」「音声ガイド付き入場券」の2種。会場へ行けなくても、バーチャルエキシビションやスペシャル動画など、複数のデジタルコンテンツが楽しめる「ブルーピリオド展デジタル」、会場とオンライン両方で楽しみたい人向けの「特別チケット」が用意されている。チケットの金額などの詳細は、公式サイトで確認を。
「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」で、名場面や印象的なシーンがよみがえる作中絵画に会場で触れて、矢口八虎の物語を追体験してみては。
■寺田倉庫G1ビル
住所:東京都品川区東品川2丁目6-4
『ブルーピリオド』公式サイト:https://blueperiod-ten.jp/
©山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会