島根県立大学・浜田キャンパスにて、元外務省研修所講師の松本洋子氏を講師に招き、“中国語における声調の重要性”をテーマとした、中国語学習講座が4月21日(木)に開催された。
同じ「マー」なのに意味が違う!?
中国語学習講座の講師として招かれた松本洋子氏は、長年中国語の教育の実践と研究に携わり、音声学に基づいた中国語発音教育を専門としている。2021年に『メカニズムで学ぶ中国語の発音』を出版した。
テーマの中の「声調」は、中国語の特徴的な音声現象で、音節内の音の調子、すなわち、高い、低い、上がる、下がるにより、意味の区別をするものだ。
北京方言では、四つの声調があり、“四声”とも呼ばれている。声調は日本語にはないため、日本人学習者にとっては、その習得は大変難しいと言われている。
声調習得の「キモ」を伝授
同講演では、声調の習得が中国語学習の上で大変重要であること、中国人はその発音の聞き取りにおいて、声調を頼りにしている部分が大きいことなどが語られた。また、一人一人の学生に対して、声調の聞き取りのクイズが行われ、クイズを通して声調習得の「キモ」を伝授。
講演の終わりに学生たちから、二音節以上の声調のつながり方や中国語の音声の学習法などについて、多数の質問が出され、松本洋子氏は一つ一つ丁寧に回答した。
新入生52名が参加
今回開催された中国語学習講座には、4月より新たに中国語を学び始めたばかりの一年生52名が参加。参加した学生たちは、“中国語を学ぶにあたって声調がとても重要だということが分かりました”、“耳で聞いてすぐ何声か分かるようにたくさん練習したいと思います”などと話した。
今回の講座を通して学生たちは、発音、特に声調の重要性を理解し、松本洋子氏の講座が今後の中国語学習への励みとなったという。
中国語の習得を目指す人は、松本洋子氏の『メカニズムで学ぶ中国語の発音』も併せてチェックしてみては。