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使用済太陽光パネルと酒瓶からの資源循環アートが、清水清三郎商店の新社屋に完成

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ガラスアーティストの西中千人氏が、創業150年の老舗蔵元、清水清三郎商店の新社屋に資源循環アート「天岩戸(あまのいわと)」を創設した。

「太陽・再生・永遠の循環」がコンセプト


同社人気酒「作(ZAKU)」の廃瓶と使用済み太陽光発電パネルの再資源化ガラスから創作された壁面アート作品「天岩戸」(100x100cm)が同社新社屋のエントランスホールに設置され、5月3日(火)~6日(金)まで期間、お披露目会が開催された。


「天岩戸」は、太陽の女神・天照大神の鎮座する伊勢の国で醸される清酒の瓶と太陽光パネルの両ガラス材料に共通するメッセージ「太陽・再生・永遠の循環」がコンセプト。


天照大神が身を隠した岩戸を緑、黒色の「作」の廃瓶で、天照大神が扉を開けて漏れた光を使用済み太陽光パネルから再資源化した無色透明のガラスで表し、新しい夜明けの物語を表現した。

2階アートギャラリーに「発酵」を設置



2階アートギャラリーには、“呼継「発酵」”(40x23xH20cm)を設置。


太陽と水が大地に米を育み、人間の叡智によって微生物が清酒を醸す酒造りのストーリーを、西中氏の代表作「ガラス呼継(よびつぎ)」のスタイルで創作した。


清水社長から、同社の酒造りに対する熱い想いをアート作品で表現してほしいと依頼を受けて制作した2作品。経済活動にアートを活用する動きは、これから加速するだろう。

「再生と永遠の循環」を表現する西中氏


西中氏は、役割を終えたガラス製品にその記憶を留めたカタチで新しい命を吹き込み、「再生と永遠の循環」を表現する作品を創作している。

その作品を通して資源循環による持続可能な社会の実現を提言し、広める活動を行っている。


今回の「天岩戸」は、使用済み太陽光パネル用いた大型作品の第一作目。


2040年には国内だけで年間80万トンが廃棄されると試算される太陽光パネルの大部分を占めるガラスを用いている。これまでの中西氏が手掛けた、資源循環アート「リサイクルガラス瓶をアートで未来につなぐ」の作品を紹介しよう。

資源循環アート「リサイクルガラス瓶をアートで未来につなぐ」


重要文化財 日本橋高島屋1階正面ホールに出現した、リサイクルびんから生まれたオブジェが屹立するアート空間「一瞬に煌めく永遠 ガラスアートの瞑想空間へ」(2017年)。


京都東山 哲学の道の名刹「法然院」参道に恒久設置「循環する命とつながっていく宇宙」をコンセプトとしたガラス枯山水「つながる」(2019年)。

この機会に、企業理念と持続可能な社会の実現をアートで提言した清水清三郎商店と、ガラスアーティストの西中千人氏に注目してみて。

西中千人氏公式サイト:https://nishinaka.com/
清水清三郎商店:https://seizaburo.jp/

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