アップサイクルジャパンは、近隣の有機農家や漁師から規格外の“もったいない食材”たちを仕入れてプロの料理人が美味しい料理へと生まれ変わらせる「もったいない食堂」を、4月に神奈川県三浦海岸にてオープンした。
廃棄となる食材をレスキュー
「もったいない食堂」は、アップサイクルジャパンの新たな取り組みの1つとして、2021年5月にUPCYCLE JAPAN茅ヶ崎本店を拠点にスタート。本店近隣の湘南エリアにおけるオーガニック農家から、余剰野菜・規格外野菜・廃棄寸前野菜等の“もったいない食材”を仕入れて、プロの料理人が調理しアップサイクルした料理を提供している。
様々な理由で販路に乗らず廃棄等につながる野菜や魚などの食材をレスキューし、美味しい料理へと生まれ変わらせることで、フードロスにアプローチするほか、毎回変化のある余剰食材の仕入れとなるため、その時々で異なる旬の料理を楽しむことができるのも魅力だ。
この取り組みは、フードロス削減への貢献のみならず「三里四方の食によれば病知らず」ということわざの通り、いろいろな地域で発足し、「その地域の余剰食材をその地域の人たちが食せること」をコンセプトの1つとして、同時に地域活性化へと繋がるよう想いが込められている。
三浦海岸店ならではの“もったいない食材”
このたび、3店舗目としてオープンした三浦海岸店。同店ならではの食材となっているのが、近隣の漁港からレスキューした「未利用魚」と、大型商業施設へ出荷するパン工場の「ロスパン」だ。
未利用魚は、鮮度や味は抜群でも「サイズにバラつきがある」「儲けがない」など様々な理由で出荷されずに捨てられてしまう魚のこと。
ロスパンは、出荷数に満たす為、あらかじめ出荷予定数より多めに製造し最終的に廃棄されてしまう良品や、焼き上がり時の型崩れで出荷基準に満たなかったパンのこと。主に、デパートや大型商業施設などへ出荷するパン工場から出てしまうという。
このほか、近隣のオーガニック農家などから“もったいない食材”を仕入れ、定食やサンドウィッチなど様々な料理へと生まれ変わらせ提供している。
「食」に対する選択肢の変化のきっかけに
どんな現場でも、私たち『消費者』の声に応える為、常に完璧なクオリティーの商品のみを選別し提供してくれている生産者たち。一方で、食べられるのに廃棄されてしまう“もったいない食材”たちは、見た目や形は悪くとも、込められたつくり手の想いや素材の味はスーパーやお店に並べられている食材たちと変わりない。
三浦海岸店をはじめとする「もったいない食堂」では、こうした余剰食材たちを使用することで、生産・製造の裏側を知ってもらい、「食」への選択肢、消費行動に対する変化のきっかけになるような場所づくりを目指している。
各店舗でそれぞれ違った味を楽しめる「もったいない食堂」を訪れてみては。
■もったいない食堂 三浦海岸店
住所:神奈川県三浦市南下浦町上宮田529 ペンギン荘1F
■もったいない食堂 葉山店
住所:神奈川県三浦郡葉山町上山口2368−1 葉山無垢
■もったいない食堂 茅ヶ崎店
住所:神奈川県茅ヶ崎市堤582−1 UPCYCLE JAPAN茅ヶ崎本店