西捷は、オリジナル振袖を一から作れる振袖共創プロジェクト「KOTOFURI」を立ち上げた。
破格の値段で一生モノを作る
同社は「伝統の発展。文化の発展。着物産業の発展。そして、未来の着物ファン作りへ。」という言葉をテーマに掲げ、4月よりプロジェクトを始動。
10代20代の若者たちにとって日本の伝統文化や着物を「かっこいい」「おしゃれ」「楽しい」と感じ、興味をもってもらえる場所として立ち上げた、オリジナル振袖を一から作れるプロジェクトだ。
¥98,000~と振袖としては破格の値段で、シルクにこだわった自分好みの無地の振袖作りを提供。世界に一つだけの一生モノを共に作り上げることができる。
「KOTOFURI」では、学生限定でワンコインから参加できる着付け教室が開催され、会員には無料で着物や浴衣の貸し出しが行われたり、着物に触れられる機会を提供したりと、「着物の楽しさを売る!」活動を幅広く展開している。
京都から未来の着物ファンを作っていく
「KOTOFURI」という名前には“古 都”京都のイメージと、「自分だけの振袖を作れる」という唯一無二の体験をする“コトを売る”という意味が込められているそう。
京都の伝統工芸に携わる職人が、高齢化や後継者不足を理由に減っていることや、着物業界の勢いが右肩下がりになっている現状を、同プロジェクトをきっかけに変えていきたいという想い、また京都という伝統産業と文化が身近な土地から、若い世代にも和装文化の魅力を広め、未来の着物ファンを作っていくという想いから、同プロジェクトが生まれたとのこと。
“若者と共に振袖業界を盛り上げたい”という願いに向かい、若者に伝統産業である和装文化を広めるため、事業の一環として京都の学生団体と協力。3月発刊のフリーペーパーにタイアップ記事が掲載されている。
また、学生に直接“伝統文化である振袖”を広める活動として、4月より京都の大学にて「KOTOFURI」が講師として授業が行われている。
同社代表・木村氏は、「着物業界に携わっていく中で着物の需要が低下し、着物産業が衰退してしまっている現状を目の当たりにし、小さい会社ながら着物業界にどう貢献できるかと考えたとき、私たちに出来ることは『未来の着物ファン作り』を京都の学生に広める事でした。
学生の街、京都で若者たちに着物の『楽しさ』や『文化』を発信し、『KOTOFURI PROJECT』に参加してもらう事で、着物文化、振袖文化に興味を持ってもらう。やがてそれが、未来の着物ファン作りへ繋がると考えています。今後は振袖共創プロジェクトも含め、ファッションショーなどイベントも開催し『着物は楽しい』『着物はおしゃれ』と知ってもらうための活動をしていきます」とコメントしている。
和の文化や着物が好きな人は「KOTOFURI」の活動に注目だ。
■西捷
住所:京都市中京区薬屋町603
西捷公式HP:https://nissyo2019.webnode.jp
「KOTOFURI」公式HP:https://kotofuri.com/