「子ども時代」社は、『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』2600円(税別)を6月14日(火)に刊行する。それに伴い、6月15日(水)20時~21時半に、デンマークで“デジタル中毒”の子どもたちのカウンセリングを行ってきた心理士である著者ウッラ・デュアルーヴ氏によるオンライン・イベントを開催する。
心理士として子どもと向き合う著者
『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』の著者であるウッラ・デュアルーヴ氏は、デンマークで心理士として活動。2019年に出演・監修した番組『デジタル・メディアが家族を支配する時』では、教会&メディア功労賞を授与される。作家デビューは、2014年の『子どもたちのパイロットになろう』。
同氏は、子どもたちには声に耳を傾け、心と体の両方を抱きしめ、穏やかかつ分かりやすく道を示すことで、健やかな成長を助けてくれるパイロットのような大人が必要と考えている。自身の活動を通し、子どもたちの声なき声を世の中に届けていきたいという。
子どもがデジタルに興味を持つきっかけは親
近年は、デジタル世界とどう付き合えばいいか悩む親子の声を頻繁に耳にするようになってきたというウッラ・デュアルーヴ氏。
せっかくの家族団欒の時間に、ゲーム機や携帯電話の画面をのぞき込んでばかりいる子、SNSに投稿した写真や動画の反応が気になっていつも上の空で家族とろくに口をきかない子、ゲーム依存に陥り部屋に閉じこもって不登校になる子……。
しかし、学校の授業や家での宿題にタブレットの使用が必須になってきている今のデンマークでは、デジタル機器の使用を禁じるのは容易でなくなってきている。
子どもたちがデジタル世界に興味を持つきっかけとなっているのは、実は親であると著者は指摘する。親が1日に何度も画面をのぞき込む様子を目にしながら育った子どもたちが、“あれはとても面白いものなんだな。もしかしたら自分たちより大事なんじゃないか”と思うのも無理はない。さらに、わが子をデジタル機器で遊ばせたままにして、その子がデジタル世界上の何に興味を持っているのか知ろうとしない親が増えてきている、と警鐘を鳴らす。
同書では、子どもたちのデジタル・ライフに親が興味を持ち、ともにわくわくしながら会話し、楽しみ、子どもの心に寄り添うにはどうしたらよいのか、ICT教育先進国デンマークの心理士が実例とともに示す。告知用漫画も公開されており、書籍の内容を紹介している。
著者によるオンラインイベントも開催
今回の出版を祝し、著者によるオンライン・イベントも開催。イベントの前半は、スマホ・携帯依存、ゲーム依存などのデジタル中毒の子どもとその親のカウンセリングを行ってきた著者のウッラ・デュアルーヴ氏が講演、後半は参加者からの質問に著者が答える。イベントの申し込みはPeatixにて受付中だ。
子どものデジタル中毒に悩んでいる人は、『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』の書籍とイベントをチェックしてみては。
書籍紹介ページ:https://barndombooks.com/2-1
イベントページ:https://barndombooks1.peatix.com/