田畑と温泉宿が共存する金田一温泉郷に位置する『カダルテラス金田一』は、2022年春にオープンした温泉施設。
温泉や宿泊、飲食、公園、プール、アウトドア、さまざまな文化交流やアクティビティを展開しながらも、まだまだ穴場で夏旅にぴったりのロケーションだ。
「日々」と「旅」が交わる場所に
『カダルテラス金田一』は、岩手県の最北エリアの二戸市にある。
「カダル」とは、この地域の言葉で「集う」「語る」という意味。施設名には「日常を過ごす地元の人たちと、この土地の文化をたどる旅人たちとの時間が交わる場所で、語り合うような場所になってほしい」との思いが込められているという。
50mプールと子ども用プールも併設されており、大人から子どもまで楽しめる施設だ。
訪れる人の心身を温める現代の湯治場
温泉「黎明の湯」は、低張性弱アルカリ性温泉。特に皮膚病や傷に効果があるとして、南部藩の指定湯治場だったことから「侍の湯」と呼ばれ親しまれてきた。
同施設では、メインの浴槽に加えて、源泉掛け流しの「ぬる湯」と血行促進が期待できる「高濃度炭酸風呂」「ドライサウナ」も用意されている。入浴料金は宿泊費に含まれるため、宿泊客は滞在中何度でも入浴可能だ。
6時~22時(最終入場21時)の時間帯は、日帰り入浴もOK。日帰り入浴の料金は大人700円・小学生400円・3歳から未就学児は200円で、6回分3,500円の回数券もある。なお、回数券は発行日から6カ月有効だ。
二戸の豊かな土壌で育つ、四季折々の素材を味わう
入浴の前後の食事はカジュアルな畳スタイルの「カダルダイニング」、旅のなかの静かな朝食と夕食は「カダルラウンジ」でいただける。
朝食は、金田一温泉郷栽培の「う米」(きらほ)または、この地域の食を古くから支えてきた雑穀のおかゆと地元スタイルの汁物と地域の旬と恵みをたっぷりと。
昼食は、うどんやカレーに加えて、地元の恵みをカジュアルに織り交ぜた料理を味わえる。
夕食は、いわて短角和牛、佐助豚、あべどり、菜彩鶏など、同地ならではのぜいたくな味わいをメインディッシュに、二戸ならではの楽しい軽食メニューが展開され、地酒「南部美人」も用意されている。
シンプルな客室をリーズナブルに提供
客室は全38室。シングルルーム、専用シャワー付きセミダブルルーム、ダブルルーム、ツインルーム、グループ泊やファミリー泊に最適な和室など、滞在のスタイルに合わせて選べる。
今後は、金田一エリアの果樹園での摘み取り体験がセットになった宿泊プランや、漆文化を巡る観光、地元酒蔵を訪ねる体験がセットになった、地域事業者と連携した宿泊プランの展開も予定しているという。
この夏、金田一温泉郷の静かな時間と地の食事、温泉を楽しんでみては。
■カダルテラス金田一
所在地:岩手県二戸市金田一湯田41
料金:シングル6,930円~、セミダブル8,250円~、ツイン12,474円~、和室16,500円~(すべて税込)
ホームページ:https://kadarterrace.net/
©︎ Yusuke Wakabayashi、© KADAR MIRAI