HJPの「全国高校生花いけバトル」は、流派も所属も部活動にもとらわれない、高校に在学していれば誰でも参加できる、日本唯一の高校生対象の花の大会だ。
中国地方の高校生たちが広島県アルパークへ集う、全国大会へ向けての広島地区予選が7月31日(日)に開催される。
瑞々しい感性を持つ世代に日本の花文化を
いつの時代も、人は花を見て、季節の移り変わりを楽しんできた。例えば梅雨に濡れながら一斉に咲く紫陽花を美しいと思い、1本手折って自宅の玄関先の花瓶へいける。美しいと思う風景を一部切り取って、日常のスペースに飾るだけで心が豊かになるということを人は知っていて、それがいつしか日本の花文化になっていった。
今の時代にふさわしい花のいけ方とは、花をいけるということを日常的に楽しみ、さらに創造性を花で表現することだとHJPは考えている。もっと瑞々しい感性を持つ若い世代に経験してもらいたい、と始まったのが「全国高校生花いけバトル」という舞台だという。
参加資格は、日本全国の高校に在学している高校生。2人1組のチーム戦で、いける時間はたった5分。作品の美しさだけでなく、パフォーマンス性、独創性、所作などが審査の対象となる大会だ。全国13箇所の地区大会を勝ち抜くチームが、2023年1月に香川県で行われる決勝大会へ出場することとなる。
関東大会は6月に開催
「2022年 第6回 全国高校生花いけバトル」は、6月の関東大会より幕開けとなった。
6月19日(日)に池袋サンシャインシティ噴水広場で行われた関東大会は、出場校15校、24チーム。B1階から3階まで吹き抜けの広いスペースに囲まれた大きなステージ。花を抱え、汗を拭いながら舞台を駆け抜ける高校生の圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにしたオーディエンスからは、何度も大きな歓声が湧き上がる、白熱した戦いとなった。
予選ラウンド・決勝ラウンドともに白熱したステージの様子は、公式サイトの「花いけだより」からチェックしよう。
広島大会がいよいよ開催
「全国高校生花いけバトル 広島大会 2022」は、7月31日(日)12:15開場、13:00開演。開催会場はアルパーク時計広場で、YouTubeでも同時配信される。
広島大会に続いては、8月に行われる香川大会、上信越大会など、11月末までに13箇所の地区大会が行われる。スケジュールや出場校などの詳細は公式ホームページで確認を。
大会が行われる季節の花、枝物、また地域の特徴を生かした産地の花など、各地域ごとに変わってくることも、観る者を飽きさせない魅力の一つ。産地の皆さんが大事に育てた花と、真剣に向き合う高校生たち。これからの未来のクリエイター、パフォーマーでもある彼らの熱き戦いをチェックしてみては。
■アルパーク 時計広場
住所:広島県広島市西区草津新町2−26−1
全国高校生花いけバトル:https://hs.hanaikebattle.com/
花いけだより:https://hs.hanaikebattle.com/hanaike-dayori/