完成作例を本邦初公開 大戦の空を駆け抜けた名機、ドイツ航空工学の傑作が現代に甦る 2月27日予約受付開始
プラモデル・玩具商品の企画・製造・販売を手掛けるボークス株式会社(京都市下京区)は、造形村ブランドで展開するスケールモデルシリーズ「SUPER WING SERIES(R)」(スーパーウイングシリーズ:以下、SWS)にて、1/32スケール最新作「フォッケウルフ Fw 190 A-3」を2月27日(金)より予約開始します。発売は4月18日(土)を予定。
予約開始に合わせ、ボークス公式のキット完成作例を公開。実に80年にわたり世界中の航空機ファンを魅了し続けた本機の先進性や設計思想、機能美の数々を、キットを通じて「体感」してください。

「フォッケウルフ Fw 190 A-3」完成作例 メインカット

「フォッケウルフ Fw 190 A-3」完成作例 背面カット

「フォッケウルフ Fw 190 A-3」パッケージイラスト
造形村SWSとは
造形村SWSは「魔法の素材プラスチックで『本物の飛行機』を再現する」をコンセプトに、ボークスの自社オリジナル製品造形担当チーム「造形村」が開発するスケールモデルシリーズ。2010年に発売された第1弾「1/32 J7W1 帝国海軍局地戦闘機 震電」以来、2026年2月現在、限定版を含めてラインナップは40種以上にのぼります。
SWSで再現を目指す「本物」とは、スペックや寸法の正確性だけを指しません。人類が航空工学の極限に追求した結果として誕生した飛行機、その美しさや合理性、そして設計者の思想まで、その機体が活躍した時代背景や世界観丸ごとを、プラスチックという素材を通じて、手で組み立てながら追体験すること。それこそがSWSの目指すスケールモデルです。キット化する題材はひとつの国の機体に限定せず、人類が成し遂げた航空工学の傑作群を、国籍や時代の制限なく再現しています。
プラモデルを組み立てるという行為は、現代では「趣味」の範疇ですが、SWSに関して、その意味は根本的に異なります。本作「Fw 190 A-3」は、組み立てながら340以上のパーツを通じて、約80年前の職人たちの思考に触れる事ができます。完成した時、ユーザーは「飛行機を作った」のではなく、人類が成し遂げた航空工学の集大成を、時間軸を超えて再現することになります。
「航空工学の傑作」フォッケウルフ Fw 190
フォッケウルフ Fw 190は、第二次世界大戦期のドイツで開発された単座戦闘機であり、その評価は航空戦闘機の域を超え、約80年を経た現在も航空工学の傑作として称えられています。設計者であるクルト・タンク博士の名言「戦闘機とは競走馬ではなく、軍馬でなければならない」は、単なる速度性能ではなく、耐久性、整備性、操舵性、そして大量生産しやすい構造という「実用性」を優先するという、自身もパイロットおよび従軍経験をもつ彼ならではの美学を象徴しています。
このコンセプトのもとに開発されたFw 190は、その後も進化を続けます。何度も設計変更を重ね、エンジンを換装し、各種用途に対応しながらも、常に「実用性」を求め続けました。Fw 190 A-3型は、その進化の過程の中でも特別な位置にあります。それは、後継機であるA-4型と合わせて初期シルエット型の完成形であり、設計者クルト・タンク博士の思想が最も純粋に実装された最初の形態と言えます。

「フォッケウルフ Fw 190 A-3」未塗装完成作例イメージ。内部機構も再現

「フォッケウルフ Fw 190 A-3」未塗装完成作例イメージ(斜め正面)
「ショートノーズタイプ」をプラキットで初再現
本キットは、1/32スケールで世界初(※)となる、A-3型を完全再現したプラモデルです。後の改修型では、エンジンの冷却性能向上のため、エンジンマウントと共に機首も延長されました(通称「ロングノーズタイプ」)。A-3型は、すでにSWSで発売済みのA-4型とともに、エンジンマウント延長前の初期シルエット型の完成形と言われています。さらにA‑3型は、昼間戦闘機としての本来の任務に加え、多目的運用の可能性を探るための試験も行われ、複数の工場改修型が用意されました。これによりA‑3型は、Fw 190シリーズ初の本格的な多用途型としての位置付けを得たのです。
造形村のSWS開発チームは、長年にわたり徹底的な実機取材を重ねてきました。スミソニアン航空宇宙博物館(アメリカ)に保存されているFw 190 F-8、RAFミュージアム・コスフォード館(イギリス)のFw 190 A-8など、世界に散在する実機から、細部の造形、素材の痕跡、設計者の意図の痕跡までを記録してきました。その成果が、今回のA-3型のスケールモデルキットに結実しています。
(※)ボークスが2022~23年に自社で調査、「本金型を使用したインジェクションプラキット商品」として
組み立てながら「機体の構造」に向き合う
本キットで特にご注目いただきたいのは、機首から胴体側面へと繰り広げられる、繊細に変化する断面です。優美な外観の正確さは当然として、内部に至るまで精緻に再現されています。

「フォッケウルフ Fw 190 A-3」完成作例(側面)

「フォッケウルフ Fw 190 A-3」機首~胴体側面イメージ
エンジンマウント、防火壁の構造、排気管の集合方法、無線機の配置、これらすべてが、本機が活躍した約80年前のドイツの職人たちが何を考え、どう設計したのかを物語っています。後継機であるA-4型との差異やA-3型ならではの特徴も、下記の新規パーツを通じて再現されています。

新規パーツ(機体本体)のランナー
・垂直尾翼:A-4では垂直尾翼上端のアンテナがマスト状だったのに対し、A-3では垂直尾翼一体型で再現。
・無線機 FuG 7:A-4ではFuG 16だったがA-3ではFuG 7とそれにまつわる配電盤や隔壁パーツが付属。
・ヘッドアーマー:A-4では大型化されたものに対し、A-3ではやや小ぶりな専用のものがキャノピー形状(開閉)に合わせて2種付属。
・エルロン:A-4ではリブの本数も増えた中期型だったのに対し、A-3では本数の少ない初期型が付属。

新規パーツ(武装)のランナー
・戦闘爆撃仕様(Jabo仕様)の装備も付属し、実際の運用形態までを再現。

「BMW 801エンジン」のランナー
A-3型とA-4型の共通要素でご注目いただきたい点は「BMW 801エンジン」の再現度です。このエンジンは、現用航空機のエンジン制御の先駆けとなった「コマンドゲレート」を搭載。これは単なる機械的な装置ではなく、パイロットの操作を、複数のエンジン機能に自動的に最適分配する仕組みであり、言わば約80年前の「自動制御」です。本キットの組み立てを通じて「集合排気管が、なぜ機首下側のたった1箇所に設計されたのか」「トラス状支柱を通じて、エンジンの熱が防火壁にどう伝わるのか」「エンジンからの空気の流れが、機体全体にどう影響するのか」といった航空工学を、プラモデルを作りながら学ぶことができます。
SWSのブランドコンセプト
SWSは、「かつてこの空には私達と私達の祖国を護ろうとする若者たちがいた。時代や思想を超えて、その姿と心情に今、尊敬の念と感謝を捧げたい」というブランドコンセプトを掲げています。それに基づき、過去の人類が成し遂げた航空工学の傑作を、正確に、美しく、そして設計者の思想まで含めて再現し、記録し、未来の世代へ継承します。そしてホビーという崇高な趣味を通じて、国籍や時代を超えた「人類の航空遺産」の保存と伝承が、SWSの本来的使命です。
ボークスは企業理念「ホビーは心の支え!!」「知的好奇心をあなたと共に!!」のもと、プラモデルという「手で作る」ホビーを通じて、創意工夫の喜び、歴史への学習、そして人類の営みへの敬意を、現在の世代から未来の世代へお届けいたします。
【会社概要(ボークス)】
設立: 1972年12月
代表取締役: 重田 せつ
所在地: 京都市下京区七条御所ノ内中町60
事業内容: 模型・ホビー商品の小売、卸、製造
URL: https://www.volks.co.jp/
ボークス店舗情報:https://hobby.volks.co.jp/shop/
ボークス公式 ホビー天国オンラインストア:https://hobby.ec.volks.co.jp/
造形村公式ウェブサイト:https://www.zoukeimura.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
ボークス ホビー企画室
TEL : 075-325-1171 (平日11:00~18:00 土日祝日を除く)
Email : webmaster@volks.co.jp
創作造形(C)造形村/ボークス