富山県高岡市で400年以上続く伝統産業を引き継ぐ若手職人・問屋の団体、高岡伝統産業青年会(以下、高岡伝産)は、普段は見ることのできない伝統産業に携わる工場や工房を特別公開し、職人自らがまる1日ガイドする工場見学・ものづくり体験バスツアー「高岡クラフツーリズモ2022」の申し込みを、8月2日(火)より受付中だ。
伝統産業が息づく街や職人の魅力を発信
高岡クラフツーリズモは、高岡の伝統産業が息づく街や、職人の魅力を発信すべく11年前に始まった。伝統産業や高岡の文化に興味をもち、応援してくれる県内外の“高岡ファン”の人たちと、高岡で産業を営む人々との繋がりを生み出すことを目指して開催されている。
ものづくりのリアルを体験
同ツアーでは、仏具の街・高岡を舞台に自分達の技術や歴史を職人がガイドとして紹介し、直接ものづくりのレクチャーをするので、職人との距離感が近いことも魅力の1つ。1日をともに過ごす職人の人柄に触れながら、ものづくり体験が味わえる工場見学&ものづくり体験ツアーとなっている。
各工房では金属の溶ける熱気や土の焼ける匂い、素材を巧みに操る職人の技を間近で感じ、昼食には職人行きつけのお店を訪れるなど、伝統産業のものづくりのリアルを体験することができる。
技術と個性が詰まったアイテムを作る3コース
同ツアーは9月25日(日)10:00-17:30に富山県高岡市内で開催され、A・B・Cの3つのコースがある。参加費は10,000円(税込)で、Aコース8名、B・Cコース 各5名ずつを募集しており、応募多数の場合は抽選となる。
全コースとも、製作体験したアイテムは持ち帰り可能だ(一部後日発送)。
「邪気を祓うMY風鐸」を製作
Aコースは「邪気を祓おうMY風鐸づくりコース」。
古から寺院では風鐸(ふうたく)を屋根の四隅につけ、その音で邪気を払っていた。それが時代にあわせ、自宅で邪気を払えるようにという願いから風鈴が生まれたといわれている。仕上げには、製作したオリジナルの風鐸に好きな一文字を刻んでMY風鐸を完成させる。
「オリジナルトレイ」を製作
Bコースは「仕上げや工程で変わるオリジナルトレイコース」。
日本で10人ほどしかいないとされるケイス職人の鍛金と、金属の特性を利用して鮮やかな色を引き出す着色職人の技術を贅沢にあしらったメガネが置ける大きさのトレーを製作する。
今回のために美術作家である迅福堂の尾崎迅さんが製作したオリジナルの原型を使い、迫力ある鋳造工程から仕上げの繊細な研磨の工程まで、高岡の技術をフルで体験できるコースだ。
「オリジナルコースター」を製作
Cコースは「銅物(どうぶつ)を付けよう!オリジナルコースターコース」。
小物品から国宝級の文化財の復刻品まで製作できる技術を持つ、ロストワックス鋳造の職人により作られた動物をあしらった立体感のあるコースターを製作する。
最終工程では、着色技術を用いて唯一無二の色味にし、高岡の歴史ある仏壇店による技術で金箔をあしらい華やかに仕上げる。
「伝産技術展示」や「職人との交流会」を開催
また、9月24日(土)には高岡市内で開催中の「市場街(いちばまち)」内にて、『伝産技術展示』を開催する。同展示では、職人が技術を紹介するギャラリーツアーも随時開催予定だ。9月24日(土)・25日(日)の2日間での開催予定だが、クラフツーリズモ当日には時間の都合上参加できないイベントのため、興味がある人は9月24日(土)に参加しよう。
さらに、9月24日(土)の夜には、若手職人との交流会を予定している。
「高岡クラフツーリズモ2022」および「職人との交流会」の申し込みはクラフツーリズモ申し込みフォームで受付中だ。
高岡伝統産業青年会公式HP:https://www.takaoka-densan.com/
高岡クラフツーリズモ2022公式HP:https://www.takaoka-densan.com/crafttourism2022/
申し込みフォーム:https://www.takaoka-densan.com/crafttourism2022-moshikomi/
※参加当日受付時、コロナワクチン3回目接種証明書or陰性証明がわかるものをご提示いただきます。詳しくは応募フォームをご覧ください。