子どもたちのために、愛知県豊橋市がこの夏行っている独自のイベントやプロジェクトを紹介しよう。
豊橋市ゆかりの詩人にちなんだコンテストを開催
豊橋市は現在、第2回丸山薫「帆・ランプ・鷗(かもめ)」賞の作品を募集している。
詩は、自分の感じた気持ちを自分なりの言葉で表現することで生まれるが、「難しそう」というイメージを持つ人も多い。そこで豊橋市では、子どもが詩にふれ、詩を身近に感じ、詩を書くきっかけになることを目的に、丸山薫「帆・ランプ・鷗」賞を創設。豊橋市ゆかりの詩人・丸山薫の第一詩集から命名され、昨年行われた第1回では、全国から223作品の応募があった。
■募集概要
詩の募集テーマは「春」で、春に関係するもの、春から連想されるものであればOK。1人1編、800字以内で様式は不問、近作・未発表の自作に限る。対象は全国の小学生〜高校生で、募集期間は9月30日(金)まで。応募は、郵送またはネットにて受け付けている。
なお、応募作品の返却は不可。応募作品の諸権利は主催者に帰属する。また、他の文芸賞と重複した作品、新聞・雑誌等に掲載された作品は無効となる。
■結果について
結果の発表は12月を予定しており、ホームページ上で発表される。入賞者へは個別に郵便で通知され、贈呈式は令和5年1月下旬~2月上旬に豊橋市内で開催予定。小学生の部・中学生の部・高校生の部の部門を設け、「帆・ランプ・鷗」賞(1名)、優秀賞(5名以内)、佳作(10名以内)には、賞状のほか、副賞として受賞者の作品を掲載した作品集、図書カード、豊橋市の特産品が贈呈される。
詳しい応募方法や賞品については、第2回丸山薫「帆・ランプ・鷗」賞の詳細ページにて確認を。自分の感じた気持ちを素直な詩に込めて応募してみよう。
第2回丸山薫「帆・ランプ・鷗」賞詳細ページ:https://www.city.toyohashi.lg.jp/50351.htm
人気スポット「ここにこ」がクラファンに挑戦
また、豊橋市にある「こども未来館ここにこ」では、9月19日(月・祝)までクラウドファンディングを実施中だ。
■豊橋市の交流施設「こども未来館ここにこ」
「こども未来館ここにこ」は、親子で楽しく遊んだり、様々な体験ができる交流施設。
なかでも「市電(しでん)」の愛称で親しまれている、市内を走る路面電車の古い車両の展示コーナーは大人気。路面電車は公共交通機関としても珍しく、豊橋のシンボルにもなっている。操縦席に座るとフロント部分のモニターに実際の豊橋の街の景色がCGで映し出され、運転手気分が味わえることから、休日には順番待ちの列ができるという。
そんな市電シミュレーターが、約1年前に老朽化により故障。早期復旧とアップグレードを目指し、同施設初のクラウドファンディングのプロジェクトが立ち上がった。
■クラウドファンディングの注目ポイント
同プロジェクトでは、単に修理するだけでなく、新しい機材の導入を予定。既存の平面モニターからU型モニターへの変更、そして現在1台だけのスピーカーが2台に増えることで、より臨場感あふれる運転体験が可能になる。地域が一体となり全国へ同プロジェクトの支援を呼びかけ、豊橋鉄道や全国の路面電車鉄道会社と協力してSNSで発信したり、子どもたちが直接チラシを配布してPRしたりする予定だ。
寄付を行うと、電車内の中吊り広告への名前の掲示や、同施設の有料エリアである「まち空間」に入場することができる、切符デザインの年間パスポートなどの返礼品が受け取れる。
また、同プロジェクトは目標金額を達成した場合のみ支援金を受け取れる「All or Nothing(オールオアナッシング)方式」。目標金額は185万円で、もしも金額が満たなかった場合は支援がキャンセルされ、集まった金額は全て返金される。詳細は、プロジェクトページで確認を。
子どもたちの夢を育むとともに、地域資源である市電への関心の深まりも期待される同プロジェクト。市電シミュレーター復旧&アップグレードのため、支援をしてみては。
READYFOR:https://readyfor.jp/
プロジェクト名:こども未来館ここにこ|みんなの市電シミュレーター復旧プロジェクト
豊橋市の取り組みに今後も注目していこう!