日本カバヤ・オハヨーホールディングスグループのオハヨー乳業と、ヘルスケア領域で事業展開しているオハヨーバイオテクノロジーズは、6月25日(土)に東京都渋谷区にある千駄谷小学校にて、3年生54名の児童を対象に「歯の健康」について公開授業を実施した。
お口の健康の大切さを伝える活動の一環
今回の授業は、東京都渋谷区の地域コミュニティFM「渋谷のラジオ」と連携し、広く「お口の健康の大切さ」を伝える活動の一環で行われた。
動物と人間の歯の違い
同授業では、象やサメなどの動物と人間の歯の本数の違いについて説明。人間の歯は、乳歯が20本、永久歯が28本に対し、象は4本、サメは150~200本という意外な数に児童たちはとても驚いた様子だったという。
歯の生え変わりについて、象は6回、サメは何回でも生え変わり一生のうちで2万4千本の歯が生えた事例が紹介された。それらの動物に比べ、人間は一生に1回しか生え変わることがないため、一生付き合う自分の歯を大切にしてほしいと伝えられた。
むし歯菌について
また、むし歯の原因は、普段の生活の中にたくさん隠れているという話も。例えば、洗面台に置くことが多い家族で共用のうがい・歯磨き用のコップを通してむし歯菌がうつってしまうことや、暑い季節に欠かせないスポーツドリンクだが、実は糖分も多く含まれているため、飲んだ後にはしっかり歯磨きをすることが重要だと伝えられた。
歯磨きのタイミングについて
歯磨きのタイミングは、朝・昼・夜の食事を食べた後にする印象があるが、むし歯菌は就寝中に増えるため、特に夜の歯磨きが重要だという話がされた。
就寝中に増える理由は、口の中の細菌を洗い流してくれる唾液の量が減るためと説明し、お口の中では歯だけでなく唾液が重要な役割を果たしていることが伝えられた。
健康を守る三種の神器「歯磨き・検診・ロイテリ菌」
さらに、身近なヨーグルト等に使われている乳酸菌の1つとして「ロイテリ菌」を紹介し、むし歯菌や歯周病菌を抑制する働きがあることが伝えられた。
それに加え、自分自身で行う歯磨きだけでなく、定期的に歯科医院へ行き検診を行うことも重要だと話したそうだ。授業の最後に、歯の健康を守る三種の神器として、「歯磨き・検診・ロイテリ菌」の3つをみんなで唱和し、授業が終了。
授業に参加した児童たちから
授業に参加した児童たちから、『いろいろな悪い菌が歯にくっつき、それをとるには歯磨きが大切だということが分かりました』『今日学習した歯磨きの大切さを生活に生かしたいです。今、むし歯が一つもないので大人になってもむし歯にならないようにしたいです』と、歯を守るための取り組みに前向きな意見をあったという。
千駄谷小学校の中野校長先生から
千駄谷小学校の中野校長先生は、『人生100年時代、ベースにあるのが歯の健康です。長く健やかに生きるためには歯の健康は基本だと思います。小学校から歯の健康について理解を深めることが大切なので、今日はとってもよい授業でした』と語った。
(角谷良平)