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長野イヌワシ研究会と日本自然保護協会が「イヌワシ保護増殖事業計画」策定に協力

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日本自然保護協会は、絶滅の危機にある大型猛禽類「イヌワシ」の保護活動に取り組んできた。

「浅間山におけるイヌワシ保護増殖事業実施計画」

「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」の「イヌワシ保護増殖事業計画」に基づく「浅間山におけるイヌワシ保護増殖事業実施計画」が、環境省信越自然環境事務所と林野庁中部森林管理局東信森林管理署によって策定され、長野イヌワシ研究会と日本自然保護協会がこの策定に協力した。

日本初の実施計画


同計画は、「イヌワシ保護増殖事業計画」に基づく、生息域内における日本初の実施計画だ。

絶滅危惧種の「イヌワシ」

「イヌワシ」は、環境省レッドリストにおいて絶滅危惧ⅠB類に選定されている絶滅危惧種。近年、全国的に個体数の減少及び繁殖成功率の低下が確認されており、その要因の一つが採餌環境の減少だ。

針葉樹人工林が増えたことや、薪炭林などで森林を利用しなくなったため、「イヌワシ」が狩りをする場所が減少しているという。

「イヌワシ」の採餌環境の改善を進めることが柱

浅間山周辺では、かつて2つがいの「イヌワシ」が生息していたが、現在は雄1羽のみが生息する危機的な状況が続いている。同実施計画は、主伐や間伐などの森林施業を適切かつ積極的に進めることで、「イヌワシ」の採餌環境の改善を進めていくことを柱としている。

同実施計画は、日本自然保護協会が群馬県みなかみ町の赤谷プロジェクトや、宮城県南三陸地域で進めてきた、多様な主体の連携による「イヌワシ」の生息地保全の取組を、種の保存法のイヌワシ保護増殖事業に展開したものだ。

今後も、生息環境が悪化している各地の「イヌワシ」生息地において、環境省と林野庁、地域の人々と連携し、森林の適切な管理によって「イヌワシ」の採餌環境を改善する取組を広めることに尽力していくという。

この機会に「浅間山におけるイヌワシ保護増殖事業実施計画」について調べてみては。

日本自然保護協会イヌワシ保護活動URL:https://www.nacsj.or.jp/2022/04/29850/

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