いちじくの産地・兵庫県川西市ならではの取り組みをご紹介。
川西産いちじく「朝採りの恵み」の収穫最盛期が到来
いちじくの産地として知られる川西市で、朝採りで完熟のいちじくの収穫が最盛期を迎えている。川西市は県内2位のいちじく収穫量を誇る。愛称は「朝採りの恵み」だ。生産農家は10月末まで、毎日朝早くから収穫と出荷作業に追われる。
■川西のいちじく
川西のいちじくは、大阪や神戸など大都市に近い立地条件と、温暖な気候に恵まれた風土を生かした近郊農業として市南部の久代、加茂、栄根地区を中心に約100戸余りの農家が約12ヘクタールの畑で生産。京阪神を中心に年間約400トンが出荷されている。
市内では、JAの農協市場館「四季の郷のほかスーパーなどで販売される。また、市外では、JA兵庫六甲ファーマーズマーケット「スマイル阪神」でも購入が可能だ。
川西産いちじく「朝採りの恵み」の品種である「桝井ドーフィン」は、90年以上前に日本で初めて川西市で栽培され、その後、全国に広まったと言われている。川西のいちじくは完熟のものを朝採りするのが特徴で、太陽がまだ昇らない早朝から、赤く熟した実を一つひとつ丁寧にもぎ取る。
朝早くから集荷場に集められたいちじくは、その日のうちに店頭に並び、新鮮な状態で消費者の食卓へと届けられる。
■作業は10月末頃まで続く
8月8日(月)、久代1丁目でいちじくを栽培している農家の久代美彌男(くしろ・みねお)さんは約8アールの畑で、約80本のいちじくの木になった果実を、夫婦2人で収穫作業を続けている。
今年は7月26日(火)から作業が始まり、ピーク時には午前5時頃から始めて、市場に出荷する午前7時過ぎまで作業が続く。この作業は10月末頃まで続く。
毎日収穫作業に忙しい久代さんは「今年は雨が少なくて、実に影響がないか心配だったが、例年以上に質の良いいちじくができました。去年から圃場の土壌調査を行い、肥料を改良したことがいい結果に結びついたのかもしれません。ぜひ、皆さんに美味しいいちじくを食べてもらいたい。」などとコメント。
この機会に、川西市のいちじくを味わってみては。
川西特産いちじく「朝採りの恵み」を使用したタルトの期間限定販売
また、川西市農業振興研究会、川西市、JA兵庫六甲、キル フェ ボンと日本航空は昨年に引き続き、地域産業振興を目的として2019年より毎年川西特産のいちじくのブランド化に取り組んでいる。
■「朝採りの恵み」を東京へ空輸
今回は、「朝採りの恵み」を東京へ空輸し、旬のフルーツを使用したこだわりのタルト専門店・キル フェ ボンのグランメゾン銀座店、青山店にて、このいちじくをふんだんに使用したタルトを作り、期間限定で販売する。
早朝に川西市内の農園で収穫した「朝採りの恵み」を、午前発のJALの定期便を利用して空輸、キル フェ ボンでタルトに仕立てる。空輸ならではのスピードを活かして、当日採れた新鮮な「朝採りの恵み」の柔らかな果肉や瑞々しく濃厚な味わいと、チョコレートクリームのハーモニーを堪能できる。
■延べ7日間の限定販売
価格は、1カット968円(税込)、1ホール(25cm)9,680円(税込)。販売期間は8月16日(火)から8月31日(水)のうち延べ7日間の限定販売。各日、14時~15時頃より販売予定だ。
また、産地が雨天時はいちじくの収穫が出来ないため販売しない。その日の販売状況や販売開始時間については、キルフェボン公式Instagramのストーリーズおよび、Twitterにて告知する。
川西市で、当日朝に収穫したいちじくを使用したタルトを堪能してみて。
キルフェボン公式Instagram:https://www.instagram.com/quilfaitbon_official/
キルフェボン公式Twitter:https://twitter.com/quilfaitbon1991
今後の川西市のいちじくを使った取り組みに注目したい。
(suzuki)