東日本大震災後の自然と共生するまちづくりを模索する南三陸町で、“「観光」×「環境」で南三陸をアップ デートする”というビジョンのもと、里海里山とともに生きる南三陸の恵みを味わい、学び、楽しむ観光イベント「里海里山ウィークス 2022」が、10月8日(土)〜16日(日)に開催される。
里海里山の営みを“科学の目”で楽しむ
2回目の開催となる今回は、“南三陸をサイエンスする”をテーマに、町内の持続可能なまちづくりに取り組む団体が研究者らとコラボして、様々なツアー・イベントを実施する。サケやサンマの水揚げ減少など、地球温暖化の影響が地域経済にも影を落とす中で、南三陸が震災後に取り組んできた“循環型社会への動き”を再確認し、より魅力的な地域をつくっていこうという思いが込められている。
この秋は、南三陸ならではの海の幸・山の幸を味わうのはもちろんのこと、里海里山の営みを“科学の目”で楽しむことができるプログラムがラインアップ。また、共通の参加証となる国際森林認証を取得した南三陸杉材のバッジを提示すると、南三陸町内の参加店舗にて様々な特典が受けられる。
開催期間中のイベント・ツアー
10月8日(土)に実施される日帰りツアー『<森林浴を科学する>午前の部 南三陸の森で森林浴!』3,000円は、景色が美しい里山を歩き、散策の前後でストレス検査をして、森林浴の効果を専門家と一緒にサイエンスする。
『<森林浴を科学する>午後の部 地域の健康づくりに根差した森林療法』1,000円は、雄大な自然に恵まれた北海道中頓別町での森林×健康づくりの事例を、東北医科薬科大学の住友和弘先生から聞くことができる。
10月8日(土)~9日(日)に行われる『南三陸地域の「化石マスター」になれる2日間のツアー』は、東北大学名誉教授の永広昌之先生と一緒に化石の展示品巡りや発掘体験を行い、2億4800万年前の南三陸地域の環境について楽しく学ぶ。参加費は6,000円(高校生以下5,000円、中学生以下4,500円)。
そのほか、ぶどう畑でワインとフルコースランチを楽しみながら、食材やワインづくりにおける資源循環の取り組みについて学ぶ『【ワインの健康効果を知って楽しむ!】ぶどう畑でワイン会2022』が10月9日(日)、
観光で訪れる宿や飲食店が取り組む生ごみの循環について知ることができる『地域循環型のバイオガス施設【南三陸BIO】見学会』が10月11日(火)〜14日(金)、
南三陸町の海・里・山のスペシャリストたちの対談から、震災後に起こった資源循環型のまちづくりを学ぶことができる『南三陸いのちめぐるまち学会 第1回大会』が10月15日(土)~16日(日)に行われる。
ツアー・イベントの申込や町内の宿泊予約、参加店舗などの情報は、南三陸町観光協会の「みなたび」サイトで確認してみて。
「みなたび」特設ページ:https://www.m-kankou.jp/page-248587/
(山本えり)