地元の人にとっても環境客にとっても役立つ、長野県茅野市の取り組みを紹介したい。
AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」の運行開始
長野県茅野市は、市民の移動を支える新しい地域公共交通サービスとして、AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」を8月22日(月)から運行を開始。アルピコタクシー、第一交通、諏訪交通、茅野バス観光、4つの交通事業者による共同運行をおこなう。
運行車両は、定員14人のトヨタ ハイエースコミュータ2台、定員10人のトヨタ ハイエースワゴン5台、定員7人のトヨタ ノア1台の計8台。いずれも「のらざあ」専用車両で、統一デザインのラッピング車両となっている。なお、実際の稼働台数は、運行時間により変動する。
車両デザインは公募し、応募総数37作品の中から決定した。
AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」の主な特徴は、「1,定時定路線バスに替わる移動サービスとして、乗合オンデマンド交通を導入」、「2,複数の交通事業者(バス事業者、タクシー事業者)による同一システムを利用した共同運行」、「3,スマホアプリによる予約とコールセンターを利用した電話予約の両立」、「4,AI(人工知能)を活用した配車や最適ルートの決定」、「5,停留所(目に見える停留所)と仮想停留所(アプリ内に表示)による約8,000ヶ所の乗降場所」の5つとなっている。
なお、「のらざあ」の運行に併せ、これまで運行してきた定時定路線バスの13路線を9月末で廃止し、廃止路線の運行エリアを「のらざあ」の運行エリアとしている。
その他の「のらざあ」詳細は、茅野市公式サイトにて確認を。
市民の移動を支える新しい地域公共交通サービス、AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」をチェックしてみて。
AI乗合オンデマンド交通「のらざあ」特設サイト:https://www.city.chino.lg.jp/site/new-kotsu/
茅野市・立科町で「レイクリゾート構想」を合同発表
茅野市・立科町では、蓼科・白樺高原における行政と民間事業者で協力しながら蓼科湖・白樺湖・女神湖等の湖をつなげ、将来的には周辺の湖との連携も視野に、日本のレイクリゾートの象徴的エリアとなることを目指していく。
茅野市は、観光振興ビジョンの基本目標に「住んでよし、訪れてよし」を掲げており、湖・山などの自然や地域の食・文化を生かした「滞在者の人生を豊かにする」長期滞在型のリゾートへの移行を図ることを目指している。
国家戦略特別区域諮問会議にてデジタル田園健康特区にも採択されており、健康や医療分野の地域課題解決に向けて、全国のモデルとなって先進的に取り組んでいる。
こうした取り組みを通じて、観光客だけでなく、居住者・事業者などこの地域に滞在する一人ひとりにとって長期的に「住んでよし、訪れてよし」となるまちづくりを実現していきたいと考えている。
自然が持つ穏やかさを特に感じられる湖。寛容な湖のほとりに身を置いてゆるやかに自然と接合していくことで、本来の自身を解放し、自分らしい思い思いの時間を過ごせる。そんな「湖」と「リゾート」両方の価値を実感できる場所が「レイクリゾート」だ。
湖は、山や高原において、高い木々に囲まれた森の中でオアシスのような存在。従来より湖を中心とした別荘地である蓼科・白樺高原は、蓼科湖・白樺湖・女神湖等の高原の湖を有し、標高の高さゆえの澄んだ空気と、のどかな景色や高山植物などの大自然、温泉などを楽しめる観光地・別荘地として親しまれてきた。
近年、コロナ禍を経て大きく価値観やライフスタイルが変化してきた中で、「レイクリゾート」の概念は、蓼科・白樺高原の次世代に向けた地域づくりに必要な概念であると考えているそうだ。
茅野市・立科町では、蓼科・白樺高原における行政と民間事業者で協力しながら蓼科湖・白樺湖・女神湖等の湖をつなげ、将来的には周辺の湖との連携も視野に、日本のレイクリゾートの象徴的エリアとなることを目指していくという。
蓼科湖、白樺湖、女神湖における「レイクリゾート」という概念を取り入れた地域づくりに注目だ。
茅野市地域創生SDGsレポート:https://www.city.chino.lg.jp/soshiki/kikakuzaisei/sdgsreport-r4.html
茅野市の取り組みにこれからも注目してみて。
(suzuki)