RelationFishは、未利用魚であるアイゴを通して持続可能な食を考えるイベント「いただきますを考える会2022」を、10月9日(日)に大阪府大阪市の大阪ガス ハグミュージアムにて開催する。
関西の有名料理人が中心となって活動
RelationFishは、2022年に関西の有名料理人が中心となり、持続可能な食の未来実現に向け具体的な行動を起こすために設立された。環境負荷の小さい養殖魚の開発、食のイベントを通じたSDGsの啓発活動等を行っている。社名には、魚をきっかけに多くの人と連携し、より良い食の未来を共に作っていきたいとの思いが込められている。
食に関する課題解決には「食の連携」が必要
将来世界人口が増加し、地球規模の気候変動の影響が強くなると予測されるなかで、健康で豊かな生活を送るための基本である「食」が、量の不足、質や多様性、文化的な価値の低下など、大きな課題を抱えている。
食材を供給する大元は農業と養殖を含む漁業だが、それらが個々に課題に取り組むことでは、直面している課題は解決できない。農業、漁業、養殖業といった生産者と、それを提供する飲食店や販売店、さらにはそれを食べる消費者、もっと言えば教育機関、加工業、運送業、廃棄物処理業などによる「食の連携」が必要となる。
これからの食を考えるイベント
「いただきますを考える会2022」は、そんな問題意識を共有する様々な立場の人たちが集まって、これからの食を考える場。魚をきっかけとして繋がり、仲間と「思いを紡ぎ、 命を紡ぐ」。そんな「食」の明るい未来のために、皆が協力できる体制を作りたいとの想いから開催する。
今回のテーマは、“持続可能な食を考える〜未利用魚「アイゴ」を通して〜”。
Program1では、「いただきますを考える会2022」の概要説明、研究・教育の現場から取り組むべき課題について語る基調講演、料理人や研究者、生産者がそれぞれの立場からこれからの食について議論するパネルディスカッションを行う。
Program2では、アイゴの調理実演&試食を実施。滅多に口にする機会が無いアイゴは、嫌われ者扱いされているが、ていねいに扱えば非常に美味しい魚。料理屋の料理、家庭料理の実演、試食や、野菜で育てたアイゴの試食も用意される。
Program3は、アイゴが水槽の中で泳ぐ姿を見ることができる生態展示のほか、RelationFishの取り組みや海洋資源の現状・問題点、養殖魚の利用、アイゴの飼育研究成果、今後の事業展開などについてポスターで発表する。
開催概要
当日は、同一内容で午前の部10:30〜12:30と午後の部14:00〜16:00の2回開催。定員は各回50名で、参加費は一般2,000円、教員・学生1,000円。参加希望者はRelationFishのHPより申し込みを。
「いただきますを考える会2022」では、食に携わる人に限らず参加者を広く募集しているので、興味のある人は参加してみよう。
RelationFish HP:https://www.relationfish.com
■大阪ガス ハグミュージアム5階 ハグホール
住所:大阪府大阪市西区千代崎3丁目南2−59
(山本えり)