東京都歴史文化財団の取り組みをご紹介。東京芸術劇場「劇場ツアー」&「<やさしい日本語>ガイドブック」に注目しよう。
芸劇の裏側や美術品を見学できるツアーを開催
東京芸術劇場では、12月18日(日)と26日(月)に、劇場の魅力の数々を発見・体感できる「劇場ツアー」を開催する。
■舞台芸術の創作・上演の場である東京芸術劇場
東京芸術劇場(通称、芸劇)は、音楽・演劇・ダンスなどを行う4つの専門ホールのほか、展示スペースなども備えた複合芸術文化施設。世界最大級のパイプオルガンを有する音楽専用のコンサートホール、演劇・ダンス等の公演を行うプレイハウスと2つの小ホールを備え、創造発信型劇場として舞台芸術の創作と上演を行っている。
■約60分!充実の劇場ツアー
毎月実施されている「劇場ツアー」では、芸劇の歴史やホールの特徴などを、劇場スタッフだけが知っている裏話も交えて紹介。ホールの使用状況によってツアールートは毎回変わり、建築や舞台機構などのハード面と、上演されている公演やコンサートのソフト面の魅力に触れながら、館内にちりばめられている美術作品の由来に思いを馳せるなど、約60分の充実したツアー内容となっている。
案内するのは、劇場を愛してやまないツアーガイドたち。それぞれの専門知識と個性を活かしながら、芸劇の魅力を伝える。一緒に館内を歩き回り、観客のいない客席に入ってホールの仕組みを理解したり、創作に関わる人々の生の声を聴いたり。劇場の新たな魅力を発見し、身近に感じてもらうための手伝いをしている。
■ツアー概要
12月のツアーは3回。18日(日)10:00からはコンサートホールを、26日(月)13:00、16:00からはシアターウエスト、館内美術品を見学する。なお、当日の劇場の使用状況や天候により、ツアールートに変更が生じる場合がある。対象は小学4年生以上で、小学生は保護者同伴が必須。参加費は500円(税込)で、各回20名までの先着順だ。なお、定員に満たない場合のみ、当日券が販売される。申し込みは、東京芸術劇場HPにて受付中。料金は当日精算となる。
客席とは違った角度から館内を堪能できる「劇場ツアー」を要チェックだ。
東京芸術劇場HP:https://www.geigeki.jp/performance/guided-tour2022/gt2022-12/
「やさしい日本語」で作成した文化施設ガイドブックも
また、東京都歴史文化財団は、11月15日(火)より「<やさしい日本語>ガイドブック『江戸・東京を知ろう』」を配布している。
■日本語教育アドバイザーが監修
多くの外国人により気軽に文化施設へ来場してほしいと作成された同ガイドブック。日本語教育アドバイザー監修のもと、日本語を学習中の人に伝わりやすい日本語で作成されている。
さらに同ガイドブックの内容は、ウェブサイトから音声でも聞くことが可能だ。日本語の発音を知ることができるため、日本語学習にも役立てることができる。
■2つの博物館・美術館の展示について解説
ガイドブック内では、江戸東京たてもの園で2023年2月12日(日)まで開催の特別展「江戸東京博物館コレクション―東京の歩んだ道」、東京都美術館で2023年1月6日(金)まで開催のコレクション展「源氏物語と江戸文化」について解説。2つの展示では、江戸・東京の多様なコレクションを存分に楽しむことができる。
■ガイドブック配布場所
配布場所は、江戸東京たてもの園、東京都美術館ほか、都内区市国際交流協会、外国人支援・国際交流関係施設各所、都内の日本語学校等を予定している。
これまで博物館や美術館に足を運んだ経験が少ない人も、同ガイドブックを活用してみて。
「江戸・東京を知ろう」公式サイト:https://www.rekibun.or.jp/yasashii2022/
東京都歴史文化財団の、東京の歴史や文化を発信する取り組みに今後も注目しよう!
(min)