「難民を助ける会(AAR Japan)」は、ウガンダの子どもたちに文房具を届けるために、“書き損じハガキ・切手キャンペーン2022「ハガキで変わる この子の未来」”を2023年4月10日(月)まで実施している。
3万枚のハガキ・切手を集めることが目標
同キャンペーンを通じ集められた書き損じハガキ20枚で、新学期用の文房具「鉛筆4本、ペン4本、ノート8冊、消しゴム2個」を1人の子どもに届けることができる。2022年度のキャンペーンでは、3万枚のハガキ・切手を集めることが目標だという。
学ぶことを諦めさせないために
「AAR Japan」が教育支援を行っているウガンダ西部のチャングワリ難民居住地で暮らすコンゴ民主共和国出身の難民のうち、半数以上が就学期の子どもだ。
初等教育の就学率は95.4%だが、中等教育へ進学する子どもは4%しかいない。小学校の中退や中学校に進学できない理由のひとつに、学用品を買うことができないという経済的な事情があるという。また、ノートも鉛筆も持たずに学校に来る子どもたちは少なくないそうだ。
ノートをとることも、宿題を提出することもできず、学ぶことを諦めてしまう…そんな子どもたちに文房具を届けるために、同キャンペーンを実施しているという。
171名に制服や体操服、文房具を配付
2021年末~2月10日(木)の期間に実施した「若者の未来を応援!書き損じハガキキャンペーン」では、ハガキや未使用切手が計2万1,587枚寄せられたそうだ。これらを活用し、「AAR Japan」が活動するケニアの難民居住地で計171名に、通学に必要な制服や体操服、文房具を届けたという。
コンゴ民主共和国出身のアシタさんのコメント
コンゴ民主共和国出身のアシタさんは、“小学校の最終学年を修了しましたが、制服や学用品を揃える金銭的な余裕がないため、中等教育には進めずにいました。同世代の子たちが学校に通う姿を見るのがとても辛く、初めて学ぶことの大切さに気づきました。
今は中等教育の卒業試験に合格するためにしっかり勉強し、その後は手に職をつけて、家族を支えたいと思っています。「AAR Japan」を通じた日本の皆さんからの支援にとても感謝しています。”とコメントした。
「AAR Japan」は、ウガンダ西部で教育支援を行っている。難民の数が増加する一方、教育支援が不十分であるため、学校建設や教科書の配付、保護者や地域住民向けに学校運営に関する研修などを行い、子どもたちが安心して学べる学習環境の整備に取り組んでいくそうだ。
参加方法
同キャンペーンでは、「書き損じた年賀状・官製ハガキ」「未使用の年賀状・官製ハガキ」「未使用の切手」を集めている。
参加希望者は、上記物品を「AAR Japan」まで送ろう。その他詳細は公式サイトで確認を。
書き損じハガキ・切手がある人は“書き損じハガキ・切手キャンペーン2022「ハガキで変わる この子の未来」”に参加してみては。
■書き損じハガキ・切手キャンペーン2022「ハガキで変わる この子の未来」
集めているもの:書き損じた年賀状・官製ハガキ/未使用の年賀状・官製ハガキ/未使用の切手
送り先:〒141-0021 東京都品川区上大崎2-12-2ミズホビル7F AAR Japan 物品募集係
※寄られたハガキや切手が目標数を超えた際は、最も必要とされる支援活動に充てる。
AAR Japan公式サイト:https://aarjapan.gr.jp/
(角谷良平)