広島県尾道市に拠点を置く「世界新聞」は、11月17日(木)に尾道移住ウェブメディア「ANCHER」をオープンした。
尾道でチャレンジする人を後押ししたい
ウェブマーケティング支援を手がける同社は昨年、埼玉から尾道市に移転してきた。地方移住が加速する中、自身も尾道への移住者である代表・松崎敦史氏の「尾道でチャレンジする人を後押ししたい」という想いの元、同メディアを立ち上げることになったという。
ANCHERを立ち上げた背景
代表の松崎氏が尾道に移住して目の当たりにしたのは、移住希望者が後を絶たない現状だったそうだ。
コロナ後の地方移住ブームの中で尾道の注目度の高さを感じ、この流れを加速させるようなメディアが作れないかと考えたという。
また、尾道の企業や経営者と話をしていく中でよく耳にしたのが、求人に対する課題だったという。
「尾道には面白い企業や経営者がたくさんいるのに、それが知られていないのはもったいない」という松崎氏の想いから、UIJターン者と地元企業を繋ぐメディアを作りたいと考えたそうだ。
名前の由来
「ANCHER」という名前には、尾道を目指す人と尾道をつなぐ「錨/いかり」のような存在になりたいという想いが込められている。かつて尾道に寄港した北前船からアイディアを得ているそうだ。
ANCHERの特徴
「ANCHER」は、メインコンテンツとして尾道への移住者インタビューを掲載する。同メディアオープン時はバックボーンの違う3名のインタビューを掲載した。
また、備後企業の魅力を発信することで、UIJターン者と地元企業のマッチングを目指すという。「ANCHER」オープン時は有名ブランドの縫製を手がける「R&Dファクトリー」を特集した。
世界新聞
「世界新聞」は現在、尾道市で企業のウェブマーケティング支援やホームページ制作を手がけている。
同社は2015年、「世界新聞」という旅のウェブメディアを運営するために設立した会社だ。「世界新聞」を月20万人が訪れるサイトに成長させた後、本格的にウェブマーケティングの事業をはじめたそうだ。
尾道に移転した“縁”
同社が尾道に移転した“縁”は11年前まで遡るという。
当時世界一周中だった代表の松崎氏は、インドでとある日本人の旅人と出会った。帰国後、尾道に移住した彼らに会うために訪れたのが最初のきっかけだったそうだ。
松崎氏は、その時、尾道の向島で暮らす友人の暮らしに感銘を受け、いつか移住したいと思ったという。そして2021年、松崎氏は家族で尾道に移住し、地域密着で事業をはじめた。
今後の展望
松崎氏は、今後、田舎で「のんびり暮らすため」ではなく、地方の可能性にかけて移住する人が増えると思っているそうだ。
松崎氏自身も東京で競争するよりも、「自分たちが好きな街で自分たちを必要としてくれる人のために働きたい」と思い移住したという。それは間違いなく「チャレンジ」だった。
「ANCHER」はすべての移住者の尾道でのチャレンジを後押しできるメディアになりたいと思っているそうだ。
3年以内に月3万人が訪れるサイトにし、移住イベントを開催したり、オンラインコミュニティを作ったり尾道移住の中核を担う存在にする展望を描く「ANCHER」をチェックしてみては。
ANCHER公式URL:https://ancher.jp/
(角谷良平)