未来ISSEYは2023年5月(予定)、香川県丸亀市に病気に悩む子どもとその母親の学び・将来を支える居場所「みらいキューブ」を設立することを目指し、11月7日(月)~12月20日(火)の期間クラウドファンディングを実施している。
目標金額は500万円で、集まった寄付は物件改修費、カフェ・スクールの設備費等の資金として使用するという。
団体設立のきっかけは子どもの辛い闘病経験
小児がんをはじめとした、長期入院・治療が必要な子どもたちを支援の対象としている未来ISSEY。2015年、代表の吉田さんの次男が横紋筋肉腫となり、闘病生活をスタート。最初の入院生活では色々なことを諦めて治療に臨んだ。退院できたが再発し、県外で再度の闘病生活の後次男は旅立った。
我慢を強いた闘病生活への後悔、県外の治療をサポートしてもらった際の次男の思いを繋ぎたいと、未来ISSEYを設立した。
同団体では、苦しんでいる人たちの当たり前を、その手に取り戻すこと、希望を持って、治療に取り組めることを理念に活動している。
病床でも楽しめるゲームや、親しみやすいお手製の問題集「だはもん」を届け、学習・復学を支援。
年齢の近いお兄さん・お姉さんたちとの交流に、子どもたちは大人との触れ合いにはない笑顔を見せる。
入院中の子どもとその家族に食品や便利グッズを詰めて届ける「エールバッグ活動」は、彼らが必要とする品々を、市民ボランティアの方々と連携しながら用意している。
活動拠点「みらいキューブ」
「みらいキューブ」とは、病気があっても、子ども達が学び続け、母親達も心のケアをしながら自分らしく働き、10年後社会で活躍できるよう支援する、全国で初の拠点。コンセプトは「憩いの場・交流の場・学びの場・経験の場」。
同団体は、今後は香川県丸亀市に拠点を持ち、新たな支援領域に踏み込みたいとし、“子どもとその家族のための就労支援”を目指すという。
「みらいキューブ」の機能
「みらいキューブ」では、病気を持つ子どもや家族がふらっと寄れるヨリドコロカフェ「Cafeなちゅ」を運営。心の相談にのる他、来店した人々のありのままを受け止めながら運営していく。
また、「マイスタースクール」を開催し、長期入院で学習が遅れ、進学がままならなくなった15〜18歳の世代および、子どもの看病により、仕事に就けなくなってしまった母親に対し、彼らが就労という選択肢を持ち、職能を獲得していくためのサポートをしていきたいとも。
WebやプログラミングといったITの技能、プレゼンテーションやコピーライティングといった言語・伝達技術、マネーリテラシーなど仕事に直結したスキルを、講習で身につけてもらう。
他にも仕事を斡旋し、「働きたいとき、働けるだけ」を実現できるようバックアップ。「みらいキューブ」は、利用者にとっての“ホーム”になる場所を目指す。彼らの将来をサポートする場所作りに手を貸してみては。
GoodMorning:https://camp-fire.jp/goodmorning
プロジェクト名:小児がんと闘う子どもとその家族の、学び・将来に寄り添うホームをつくりたい!
(さえきそうすけ)