全日本サッセン協会会長の本村隆馬氏は、岡山理科大学附属高校通信制課程にて出張授業を開催。新しいスポーツを作った経緯や今後の未来について講演を行った。
SASSEN
「SASSEN(サッセン)」は空手・護身術から生まれた福岡県北九州市発祥のスポーツ。礼儀作法を学べるという良さを残しつつ、誰でも手軽に楽しめるデジタルスポーツとして活動している。
同競技に必要な道具はセンサー類が内蔵された⻑さ約70cmの発泡ポリエチレン製の刀「SASSEN刀」と、スマートフォン(タブレット)のみ。
頭部以外の身体に当てると一本となり、アプリが当たり判定を行う。「SASSEN刀」は、平成28年12月22日(木)に特許取得済(第6062592号「スポーツ交戦装置」)。
ルールは「二本先取」か「60秒の競技時間内で本数の多い方」が勝者となる。攻撃は一人5スイング(5打)までで、その後は防御しかできないため、限られた攻撃機会をどう活かすか考える頭脳戦の側面も兼ね備えている。「する人、観る人、支える人のみんなが納得し、楽しめる種目を創りたい」という思いから誕生した。
岡山理科大学附属高等学校通信制課程
岡山理科大学附属高等学校通信制課程は、「いままでの学び方」の良さを活かしながら「これからの学び方」を積極的に取り入れた新しい進学校。
授業は「リアル×オンライン」、学習は「AI学習×個別指導」、キャンパスは岡山理科大学と連携した充実の学習環境による「大学×高校」という、ハイブリッド型学習システムを基盤に据えている。そして、同校は、生徒一人ひとりの「好き」を起点に学びの幅を広げていくことを信条とし、人生を豊かなものとして切り開くための各々の「得意技」を磨いていくことを日々見守り、伴走している。
全日本サッセン協会創設者による講演会
出張授業では、全日本サッセン協会会長の本村氏が、自らの生い立ちから「SASSEN」を作った経緯についてトーク。
生徒からの質問に答えながら1時間の講演を行なった。
「SASSEN」の体験会も
講演後は、同競技のルール説明を交え体験会を開催。初めてプレーする生徒がほとんどだったが、白熱した勝負が繰り広げられた。
同競技は試合をすることだけでなく「スイカ割り」「イライラ棒」「鬼ごっこ」など戦わなくても楽しめるレクリエーションが無限に増えている。
試合をしたくない人も、全ての人が同競技を通じて手軽にデジタル技術に触れる環境を作ることができる。授業としては刀を使った新しい遊び方を考えて、想像力を養ったそうだ。
本村氏の生き方が素晴らしい学びのモデルに
今回の出張授業は、「SASSEN」の既成のワクにとらわれない競技の成り立ちやそれを世界に拡げていこうとしている本村氏の生き方が、岡山理科大学附属高等学校通信制課程の生徒に素晴らしい学びのモデルになるのではないかと思って設定されたという。
全日本サッセン協会、および新スポーツ「SASSEN」の今後に注目してみては。
「SASSEN」公式サイト:https://sassen.jp/
(角谷良平)