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サステナビリティに取り組む、豊田シルクアパレルブランド「Cafco.dalla」誕生

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Move on!!は、豊田シルクを使用したアパレルブランド「Cafco.dalla(カフコ・ダラ)」を立ち上げ、12月10日(土)〜2023年1月21日(土)の期間、GoodMorningにてクラウドファンディングを実施している。

豊田市の養蚕家とタイアップした原料からのものづくり

2018年9月に設立されたMove on!!は、愛知県瀬戸市に所在。店舗・企業の広報活動サポート、企画、広報物制作などを行っている。


新ブランドの「Cafco.dalla」は、2020年10月に行われた愛知県豊田市主催の「New-ビジネス・Co-ビジネス創出支援伴走プログラム」に、同社代表の蓮尾智紗子氏が参加したことが始まりで誕生。豊田市の養蚕家とタイアップした原料からのものづくりが特徴で、豊田シルクを使用したファッションアイテムを販売する。このプロジェクトは、2022年1月に行われた豊田市主催「とよたで女性の起業できます.ビジネスコンテスト」で特別賞を受賞した。

ブランド名の「Cafco」は、万葉集にも詠まれている“養ふ蚕(かうこ)”に由来。また、愛知の方言「〜だら」も取り入れ、豊田市を養蚕の復活と社会課題に取り組む拠点としている。

アイテムの作られ方やストーリーを伝える

アパレル産業は、国連貿易開発会議(UNCTAD)にて世界2位の汚染産業として指摘されている。化学繊維を製造する際のCO2排出や水質汚染、そして大量生産・大量消費・大量廃棄も深刻な問題だ。そのようななか、環境省によると、60%はサステナブルファッションへの関心はあるものの、具体的な取組をしている消費者は4%にとどまることが分かっている。

生産背景に目を向けることは、購買行動の中でできるとても大切なこと。「Cafco.dalla」は、“生きたストーリーを纏う”をコンセプトに、蚕の命の尊さ、各工程や職人の技術など、アイテムの作られ方やストーリーを伝えることで、消費者が購買行動の中で環境問題と向き合えるアパレルランドを目指している。


同ブランド養蚕の舞台である豊田市は、明治後期から昭和初期にかけて養蚕・製糸業が盛んで、「挙母(ころも)市」という市名だったが、自動車製造工場を誘致したのちに「豊田市」と変更された。今はクルマの街である同市で、養蚕の復活を目指して養蚕に取り組む養蚕家と協同し活動している。

シルク生地は緯糸に豊田シルクを使用


クラウドファンディングのリターンには、シルク100%の「リボンタイ」、


「ストール」のほか、


外側シルク100%・内側牛革の「名刺入れ」、


「イヤーアクセサリー」3種を用意。すべて生産国は日本で、シルク生地は緯糸(黒)に豊田シルクを使用している。


アイテムは、養蚕を豊田市「とよた衣の里プロジェクト」、繰糸を長野県岡谷市「宮坂製糸所」、撚糸を東京都八王子市「森田商店」、精練・染色を京都市上京区「にしき染色」、製織を東京都八王子市「大原織物」、整理加工を山梨県富士吉田市「高山織物整理」が手がけている。原料生産から商品化までの工程が見えることも、同ブランドの特徴のひとつだ。(繭の生産量に応じて一部絹糸は既成糸を使用)

「Cafco.dalla」のシルクアイテムを手に入れて、シルクの“生きた物語”に触れてみては。

GoodMorning:https://camp-fire.jp/goodmorning
プロジェクト名:かつての養蚕のまち愛知県豊田市から届ける【命が織りなす尊いシルクアイテム誕生】

Cafco.dalla HP:https://cafcodalla.com/

(山本えり)

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