宮崎県宮崎市の取り組みを紹介。障がいのある方からアート作品を募集し、最優秀賞作品をモチーフにしたふろしきが制作、販売された話題と、まちなかの「公園」と「児童館」の新たな活用を考える取り組みを紹介しよう。
「いちごパフェ」のふろしきを販売
宮崎県宮崎市は、障がいのある人の文化芸術活動の充実を図る取り組みとして、障がいのある人からアート作品を募集し、最優秀賞作品をモチーフに風呂敷を製品化し販売する「Furoshikiデザイン大募集」を実施。2月1日(水)から、最優秀賞作品「いちごパフェ」のふろしきの販売を開始した。
宮崎市は令和2年、「宮崎市文化芸術基本条例」を施行し、その基本施策の一つとして障がいのある方への文化芸術活動の充実に努め、同活動を推進することにしている。その一環として、今回、障がいのある方の絵画作品をデザイン化し、ふろしきを作成・販売する事業を実施した。
同条例は寄附文化の醸成についても定めてられていることから、ふろしきの売り上げの一部は宮崎市文化芸術振興基金に積み立て、同市の文化芸術活動の継続的な支援に役立てられる。
今回、販売されるのは、宮崎県立みなみのかぜ支援学校 高等部2年の黒岩舞雪(くろいわまゆ)さんの作品、「いちごパフェ」。
黒岩さんは、「今回はこのような発表の機会があったことをうれしく思います。甘いものが好きなので、いちごパフェを描きました。最優秀賞をいただけうれしいです。風呂敷を楽しく大切に使ってほしいです。」とコメントしている。
販売枚数は500枚限定で注文は5枚まで、販売額は1,000円(税込)だ。宮崎市役所の文化・市民活動課などのほか、オンライン販売も行われる。なお、オンラインで購入する場合はクレジット決済になり、送料370円がかかる。
「いちごパフェ」のふろしきを生活に取り入れてみては。
「いちごパフェ」のふろしきを販売詳細:https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/culture/events/327301.html
「公園」と「児童館」の新たな活用を考える
また、宮崎市は、JR宮崎駅から徒歩8分ほどの場所にある「栄町街区公園」とその敷地内にある「栄町児童館」を対象に、トライアル・サウンディングを実施する。
トライアル・サウンディングは、市が保有する公共施設等の暫定利用を希望する民間事業者を募集し、一定期間、実際に使用してもらう制度。市は、対象施設の市場性やニーズ等を確認することができ、民間事業者は立地、使い勝手、採算性等を確認することができる。
宮崎市では、公園施設及び児童館の老朽化の進行による魅力の低下や利用者のニーズの変化が課題となっている。今回のトライアル・サウンディングは、実際の集客性や採算性を確認してもらい、将来的に公民連携手法(Park-PFI等)の導入に向けた条件の検討、具体的かつ実現性の高い事業展開方針を官と民が一体となって検討していくことを目的に実施。幅広い視点での提案を受け付けており、暫定利用を伴わない提案も可能だ。
対象施設は、「宮崎市栄町街区公園」と、
「栄町児童館」だ。
実施は、2月1日(水)~7月31日(月)の期間で、利用期間は1つの提案事業につき原則30日以内だ。対象者は、主体的に事業を実施する意向のある民間事業者、NPO法人、個人事業主、その他団体、またはそれらで構成されるグループ。公園の使用料及び児童館の使用料は全額免除となる。
参加要件や提案要件など、詳細は実施要領で確認を。
「宮崎市栄町街区公園」、「栄町児童館 」トライアル・サウンディング実施要項:https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/city/finance/public_facilities/337826.html
さまざまな取り組みを行う宮崎市に今後も注目していこう。
(ソルトピーチ)