研美が運営するSOMSOC Gallery(ソムソクギャラリー)は、NFTのインキュベーションプラットフォーム企業UneMetaと共催で、虫プロダクション製作のアニメーション映画『哀しみのベラドンナ』50周年記念展・NFT発行イベントを開催する。
展示期間は2月14日(火)~26日(日)まで。当時の原画作品の展示販売、周辺グッズの販売やNFT作品の発表以外にも、4Kでの上映会、当時のスタッフとの座談会、レセプションパーティーが行われる。
アニメとドラマを混ぜ合わせた『哀しみのベラドンナ』
『哀しみのベラドンナ』は、虫プロダクションが製作し、1973年に公開されたアニメーション映画だ。配給は日本ヘラルド映画で『千夜一夜物語』(1969年)、『クレオパトラ』(1970年)と合わせて、大人向けアニメーションとドラマを混ぜ合わせた『アニメラマ』3部作と言われている。
現実世界のシーンでは一枚の長い絵画とカメラワークで描写され、精神世界の表現はアニメーション技法を多用するなど、実験的とも言っていいこの作品はアート映画としても世界に注目された。アーティストの深井国氏や林静一氏も製作に携わり、アニメーション映画の中で重要な位置を築いている。
SOMSOC Gallery共同運営者宮崎壮玄氏のコメント
SOMSOC Gallery共同運営者・宮崎壮玄氏は「(前略)今回、50年の時を経て『哀しみのベラドンナ』がNFTとフィジカルな原画作品という形で蘇ります。これは僕たちにとっても大きな挑戦であり、UneMetaのAnnさんとこの作品をどのように『復活』させるのか試行錯誤を繰り返しました。
それは時間の洗礼をうけたIPをどう運用するか、投機とコレクションの狭間で揺れるNFTとアートの関係性の中で僕たちがどう遊ぶか、リアルイベントとオフラインイベントをどう融合させるか、という難題の出口を限られた時間の中で見つけていく楽しい冒険でもありました。僕たちSOMSOCとUneMetaチームのこの作品に対する情熱の答えのひとつが今展示にはあります。まずは、皆さんにもこの作品が持つ美しさと衝撃を味わってもらいたいです」とコメントをしている。
UneMeta創業者Ann氏コメント
また、UneMeta創業者Ann氏は「(前略)私たちはこのクラシックな作品を、NFTという最新の技術を利用して、語り継いでいきたいと思います。今回のベラドンナのNFT作品の発表がきっかけとなって、みなさんにアートの価値と保存の形式やNFTの価値に対して考えていただければ嬉しいです」などとコメントしている。
同展では、購入希望の場合は応相談だが当時の原画や、複製原画の展示販売の他に、オリジナルグッズの販売も行われる。
世界に注目されたアニメーション映画『哀しみのベラドンナ』の世界観を堪能しよう。
展示名称:『哀しみのベラドンナ』50周年記念展
開催場所:SOMSOC Gallery
住所:東京都渋谷区神宮前3-22-11
開催期間:2/14(火)~2/26(日)/※2/14(火)13:00 ~15:00(プレビュー メディア関係者のみ)15:00~18:00(一般公開)※2/14(火)18:00~20:00(オープニングレセプション)
開館時間:12:00 – 19:00(月曜休館)
SOMSOC Gallery公式サイト:https://somsoc.jp/
(佐藤 ひより)