太陽と大地は、2月に築80年以上の土蔵をリノベーションし、日本酒ブランドショップ「坐kura」をオープンした。
店内では、同社生産の酒米で醸した日本酒の試飲、購入ができる。
日本酒を農家が田んぼから発信
近年、日本で造った酒の輸出量が伸びている。2021年は前年比1.6倍の1147億円、2022年も11月までの累計で1279億円と、21年の水準を超えている。(※1)
中でも人気は、四合瓶(720㎖)。1万円をこえる高級酒も多く、世界で日本酒はワインのように、料理とのペアリングを楽しむ「嗜好品」として認知されつつあるそうだ。
その世界をみたときに、2億6000万hl(※2)と圧倒的な消費量を誇るワインでは、テロワールとヴィンテージが大切にされる。そこで戦うためには、ワインの文法で語ることのできる日本酒が必要だ。
しかし日本酒では、テロワールとヴィンテージを語れるものは多くはない。だからこそ今、テロワールを語ることのできる日本酒を米農家が田んぼから発信する。
80年以上の土蔵をリノベーションした空間
長年、生産した米を大事に貯蔵していた場所を、その土地で育まれた米で作られたお酒を体験してもらう空間として生まれ代わらた。
また、新しい時を刻むのに、分断ではなく、自ずと同化し溶け込む家具で時間の積み重なりを感じる空間として構成されている。
同店では、限定日本酒の試飲と季節のアペリティフ一杯が2,000円から楽しめる。なお、同店は完全予約制。詳細は、公式サイトで確認を。
米農家が発信する日本酒ブランドショップ「坐kura」へ訪れてみては。
■坐kura
住所:長野県東御市八重原1588
公式サイト:https://www.thekura.jp/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kura.yaehara/
※1 最近の日本産酒類の輸出動向について 0021010-203.pdf (nta.go.jp)
※2 2021年世界のワイン取り引き、数量・金額とも過去最高…OIV | WINE REPORT
(角谷良平)