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【茨城県大洗町】“魚をさばく”を次の世代に!小学生がつくり育てる漁業と、さばきを学ぶイベント開催

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日本さばけるプロジェクト実行委員会は、“魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みである「日本さばける塾 in 茨城」を、2月19日(日)に開催した。

イベント開催概要

「日本さばける塾 in 茨城」は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環だとか。

同イベントでは茨城県のヒラメをテーマにした海についての学び講義および、魚さばき体験(アジの三枚おろし)、魚さばき体験(ヒラメの五枚おろし)を実施。続いてアジとヒラメの調理体験、試食、学びの振り返りと感想発表を行った。

開催日時は2月19日(日)9:30~13:00、開催場所はトヨペットスマイルホール大洗、小学4~6年生の児童とその保護者12組24名が参加した。

海の学び講師は、大洗町漁業協同組合 参事 臼庭明伸さん、茨城県水産試験場 滑川結香さんが、魚さばき講師は大洗町漁業協同組合女性部が務めた。

ヒラメをさばいて海鮮丼に

茨城県では初開催となった「日本さばける塾」。大洗町漁業協同組合女性部の人たちが、魚をさばく際の基本となるアジのさばきを実演。漁師のおかみさんならではの無駄のない手さばきを間近で見学した参加者は、すぐに自分たちもアジのさばきに挑戦。


三枚におろしたアジを包丁でたたいて味噌やネギなどと合わせ、ハンバーグ状に成形して焼く郷土料理「パイタ焼き」を作った。

続いて「常磐もの」ブランドで流通している茨城県産のヒラメが登場。重さ約1.5kg、まな板からはみ出すほどの大きな魚体に、子どもたちから歓声が上がったとか。


実演に続いて子どもたちが自らさばき、五枚おろしに仕上げた。魚体が大きかったこともあり、皮を引くのに苦戦する場面もあったが、やり遂げた子どもたちの目は達成感に輝いていたそう。

さばいたヒラメはシラスと一緒にご飯に盛り付け、海鮮丼に。パイタ焼きや女性部が調理してくれたアラ汁も並べ、海の恵みに感謝してから試食を楽しんだという。

ヒラメはもちろん、海鮮丼に使った米や醤油、アラ汁の味噌もすべて茨城県産で、参加児童にとって地元の食材に親しむ機会になったとしている。

「つくり育てる漁業」を知る


魚さばき体験に先立ち、茨城県水産試験場の滑川結香さんと、大洗町漁業協同組合参事の臼庭明伸さんによる「海についての学び」の授業も。

「茨城の海と漁業」をテーマに、親潮と黒潮が交じり合って豊富な魚種を育む茨城の海の特徴や、茨城県が取り組む「ヒラメをつくり育てる漁業」の紹介、30cm以下のヒラメを「捕らない、売らない、食べない」ことによる資源保護の取り組みなどをクイズを交えながら説明。

「つくり育てる漁業」を始めてからヒラメの漁獲量が増加・安定していることも紹介された。

参加した児童からは、「漁師さんや魚に感謝しておいしく食べようと思った。海を大切にしようと思った」「全ての食べ物に命があり、たくさんの人が作ったり加工したりして食べられるようになっていることがあらためてわかった」といったコメントが寄せられた。

同イベントが豊かで健全な海を未来へ引き継ぐきっかけになったのでは。

「日本さばける塾 in 茨城」
開催場所:トヨペットスマイルホール大洗
住所:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6881-88

日本さばけるプロジェクト:https://sabakeru.uminohi.jp/

(さえきそうすけ)

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