金属加工業を中心とした“ものづくりのまち”新潟県三条市。同市では、ふるさと納税の寄付額が昨年度の約3.3倍となった。また、市内の建設業界の魅力を発信するPR動画を公開した。詳細をチェックしよう。
ふるさと納税の寄付額が目標額の2倍に
新潟県三条市のふるさと納税の令和4年度寄付金額が50億円を突破し、令和3年度の約15.1億円に対し約3.3倍となった。年度当初に掲げていた目標金額25億円からも大きく上回り、目標額の2倍となっている。寄付件数は20万件を超え、昨年度の約3.6倍だった。
三条市は、令和3年10月にふるさと納税を統括する澤CMOを公募により任用し、令和4年4月に市役所職員でチームを編成、ふるさと納税の運用をスタートさせており、1年間という短い期間で大きな成果をあげた。三条市内の事業者にふるさと納税の理念を説明し、制度への理解を得て、新規事業者開拓、新規返礼品開拓に注力をしたことが、成果の要因になったという。うちアウトドア関連事業者の返礼品に対する寄付額の内訳が全体の58%となり、寄付額増加を牽引している。
澤CMOは、「三条市ふるさと納税にご寄付いただきました皆様に感謝申し上げます。三条市の事業者の皆様が三条市ふるさと納税のビジョンやミッションに共感し、地域のためにご尽力いただいたことが大きな成果につながりました。ふるさと納税を通して、一丸となって全国に三条市をPRできました。昨年4月に市役所職員がふるさと納税の事務を直接担当する体制に変更し、急ピッチでその体制を整えてまいりました。『自治体が国民に取組をアピールする』というふるさと納税の理念に沿って職員自らが運営フローを構築し、スキルアップをしてきたことは全国的に見ても珍しい事例だと思われ、有意義であったと考えています。」とコメントしている。
三条市ふるさと納税特設サイト:https://furusato-sanjo.jp
「三条おしごとナビ」で建設業界のPR動画を公開
また、三条市は、慢性的な人手不足が課題となっている建設業界に興味を持ってもらうきっかけとするため、三条商工会議所建設部会が作成した建設業界の仕事内容や現場の声、匠の技術をまとめたPR動画を、市就職情報サイト「三条おしごとナビ」で公開している。建設業界の魅力を発信し、イメージアップや人材確保につなげる狙いだ。
「三条おしごとナビ」は、三条市に本社がある会社や、三条市を勤務地とする会社の情報を掲載している就職情報サイト。求人情報のほか、先輩社員の声や企業紹介動画を掲載し、会社の雰囲気を伝えている。また、市の就労支援相談員の就活アドバイスも掲載しているので、仕事探しに役立つサイトとなっている。サイト内から求人企業へ応募もできる。
PR動画では、普段目にしている街並みや、街の未来を創っている建設業界で活躍しているプロフェッショナルたちの現場での仕事の様子や、彼らがどのようなやりがいを感じて仕事をしているのか、建設業の魅力を伝えている。
動画を見て、建設業の魅力を再発見してみては。
三条おしごとナビ お仕事特集「建設業編」:https://sanjo-oshigotonavi.jp/search-result/?industry=%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E6%A5%AD
さまざまな取り組みを行う三条市に、今後も注目だ。
三条市公式サイト:https://www.city.sanjo.niigata.jp/
(suzuki)