長崎県・五島列島 新上五島町は、五島の日を記念したイベント、「大漁旗でつながろう、島の内と外」を5月7日(日)に開催する。
多くの人に五島列島を知ってもらうきっかけに
新上五島町は、五島列島の知名度の向上を図り、その魅力を大いにPRするきっかけの日にするため、「ご(5)とう(10)」(五島)と読む語呂合わせから5月10日を「五島の日」と制定した。(2013年、日本記念日協会により五島市と共に認定・登録)
九州の西端、長崎県五島列島の北部に位置し、7つの有人島と60の無人島から構成される新上五島町は、豊かな水産資源のもと、古くから今日にいたるまで豊穣の海が島民の生活を支えてきた。島の人口減少、高齢化や担い手不足、そして海洋環境の変化に直面している今日、島内外多くの人にこの宝の海を知ってもらい、次代につなぐため「大漁旗でつながろう、島の内と外」を開催する。
サカナくんをはじめ優秀作品13点の大漁旗を制作
大漁旗は江戸時代より、豊漁を陸で待つ人に伝える手段だった。昔は今のように伝達ツールがないため、沖にでている船からでも見えるように、たくさんの色を使い、船名、贈主名、魚柄がはっきりわかるように骨太な、独特なデザインで描かれているのが特徴。
昨年秋に「大漁旗デザインコンクール」を開催、約2ヶ月間で全国から494点のデザインが集まった。その中から優秀作13点を大漁旗に仕上げる。また、同イベントの趣旨に賛同した、東京海洋大学名誉博士/客員教授で、講演や著作活動などでも著名なさかなクンをはじめ、漫画家で恐竜研究家のヒサクニヒコ氏、絵本作家の篠崎三朗氏の大漁旗も完成した。
なお、大漁旗の制作は、静岡市伝統工芸技術秀士で、日本でも僅かとなった大漁旗専門染物師 佐藤千太郎氏(国際芸術文化賞受賞)に依頼。複雑な工程を経て完成した大漁旗が、海を臨む小学校の校庭に掲げられる。
創立147年の小学校が会場
「大漁旗でつながろう、島の内と外」の会場となる新上五島町立北魚目小学校は、創立147年の歴史を持ち、教室からは青い海、海に浮かぶ小島を臨む離島ならではの恵まれた環境で、現在23名の児童たちの学び舎となっている。
様々なイベントを開催
「大漁旗でつながろう、島の内と外」当日は、大漁旗デザインコンクール応募作品494点の原画展、アゴ(飛魚)やブリ、ハコフグの「変わり鯉のぼり」の披露や、新上五島町の特産品であるアゴをかたどった「アゴ紙飛行機競技会」、海洋プラスチックゴミを材料にした「お魚キーホルダーづくりワークショップ」、島で見られる魚で作る「トロ箱水族館」、当日水揚げされた鮮魚や水産加工品の販売を予定している。
また、新上五島町の神事に欠かせない、国指定無形民俗文化財の「上五島神楽」の特別公演で五島の日を祝う。
その他詳細は、新上五島町観光物産協会の公式サイトで確認を。
五島列島を知るきっかけとなるイベントである、「大漁旗でつながろう、島の内と外」へ参加してみては。
■大漁旗でつながろう、島の内と外
開催日時:5月7日(日)午前10時~午後2時※強風・雨天時は5月14日(火)に順延
会場:新上五島町立北魚目小学校 校庭・体育館
新上五島町観光物産協会公式サイト:https://shinkamigoto.nagasaki-tabinet.com/feature/GOTO-DAY
(角谷良平)