「AI x 女性医療」を軸にサービスを展開するvivolaは、愛媛県と連携し、3月27日(月)より、同社が運営する不妊治療データ検索サービス「cocoromi(ココロミ)」を活用し、不妊治療に取り組む患者に向けた情報発信のためのコラボページを開設した。
4.4組に1組が不妊治療を経験
国内における少子化は加速し、2021年の出生数は81万人となり、政府が想定しているシナリオよりも速いスピードで出生数は減少している。一方で子どもを産みたくても産むことができない、不妊治療をしている患者が50万人以上に上り、昨年4月より不妊治療は保険適用に。現在では、およそ4.4組に1組(※)が不妊治療をしている調査結果も明らかになっている。
不妊治療を取り巻く環境には課題が多々見受けられるが、それらの課題について、vivolaでは民間企業のみだけでなく、医療機関、行政と共に取り組んでいくべき社会課題であると捉えている。
愛媛県内自治体向けセミナーの実施
これまで同社では、企業の人事や管理職の人、不妊治療当事者以外の人にも不妊治療の基礎知識を知ってもらい、職場の環境整備を考えるきっかけにしてもらうための企業様向けセミナーを実施してきた。
昨年11月には、愛媛県庁および愛媛県内の各市町村の自治体職員約150名を対象に同セミナーを開催。視聴後のアンケートでは“不妊治療の知識が向上したか”という質問に、約99.2%の人が「非常にそう思う」「そう思う」と回答したという。
不妊専門相談センターなどの情報を提供
更なる取り組みとして、今回、同社の不妊治療患者向けアプリ「cocoromi」の中で、愛媛県の不妊専門相談センターや県内の生殖補助医療を提供する医療機関を紹介するインタビュー記事が閲覧できる、愛媛県在住者向けの特設コラボページを開設することになった。
特設ページ内では、愛媛県における不妊治療について、電話、メール、面接(対面/オンライン)の無料相談窓口の紹介や、県内の生殖補助医療を提供する医療機関インタビュー記事の掲載する。
また保険や助成金など不妊治療に関する情報などを提供することで、不妊治療を現在行っている、もしくは今後行うことを検討しているカップルや夫婦の精神的な負荷を軽減することを目的としている。
今後、愛媛県の助成金制度等の情報やイベント、アンケートの案内についても同ページにて掲載を予定しており、県民へ適切な情報提供やより良い治療環境の整備のための取り組みを行うという。
愛媛県は、“アプリを通じて、不妊に悩む人の不安を軽減するとともに、県民の不妊治療への理解が深まることを期待している。”とコメントしている。愛媛県に住んでいる人は「cocoromi」を、チェックしては。
※ 2021年社会保障・人口問題基本調査<結婚と出産に関する全国調査>第16回出生動向基本調査より抜粋 https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16gaiyo.pdf
vivola:https://www.vivola.jp/
不妊治療患者向けアプリ「cocoromi」:https://lp.cocoromi.com/
(江崎貴子)