「うみかぜ」は、千葉県房総半島の太平洋沿岸部に位置する、いすみ市に新たな教育の場を提供するオルタナティブスクール「SOTOBOコミュニティースクール」を、6月に開校する。
学びの選択肢を広げるために設立
「SOTOBOコミュニティースクール」は、自身の子育てを通じ、子ども達が本来持っている個性、自発的な好奇心や探究心を大切にしたいと意気投合したママ達が、“子ども達にとって、もっと自由に創造性を育む学びの場が必要だ”という熱い想いから、公教育以外の学びの選択肢を広げるために設立するスクール。
開校に向け今年1月からは月2回、体験授業サタデークラスも開催し、5月のゴールデンウィークには3日間のスプリングスクール「昔の暮らしにタイムスリップ、縄文人チャレンジ&里山の暮らし体験」を開催する予定だ。
「先生」と「生徒」という関係の枠を外す
スクールでは、子どもたちの意見を尊重し自治を奨励する。学校の規則や困ったことが起こった時には、子ども達自身が話し合い、解決、決定できる機会を持つ。
授業は、文科省が定める学習指導要領に添ったカリキュラムを土台に、子ども達の学習進度に合わせた個別学習の時間も設ける。学校教育では常識とされている「先生」と「生徒」という関係の枠を外し、従来のように教員が「教える」のではなく、子ども達に自ら考えるよう促し、積極的に意見を発言させる機会を持たせ、意見を共有し合う対話形式の授業を行っていく。
初年度は小学1、2学年のみの募集から始め、課外活動、地域住民との交流や、ゲスト講師を招いて色々な人との関わり方を学ぶ機会を増やしていく。
さらに、英語の授業やそれ以外の授業でもネイティブ講師による、生きた英語を日常的に耳に出来る環境もゆくゆくは整えていきたいと考えている。
ポッドキャストで定期的に情報発信
同スクールは、現役ママ3人で発足したチームだが、現在は元公立小学校教員の学習リーダーをはじめ、教育現場における経験豊富なスタッフが加わり、一丸となってプロジェクトを進めている。
また、教育や子育てに悩みや疑問を持つ同じママ達と同じ視線に立ち、全国のオルタナブティスクールと繋がりインタビュー形式で、情報や意見共有をポッドキャストで定期的に発信していくことも企画している。クラウドファンディングも計画しており、集まった支援金は、運営費、設備費、改修費などに使用する予定だ。
今後の活動、詳しい情報はオフィシャルウェブサイトを確認しよう。
子ども達が幸せな未来を自ら創る力を育む新たな学びの場「SOTOBOコミュニティースクール」を、この機会にチェックしてみて。
■うみかぜ SOTOBOコミュニティースクール
運営時間:月~金の9:00~15:30
対象:小学生1・2年生(初年度)
定員:10名(各学年5名)
受入期間:開校6月1日(木)~最初の1カ月は体験入学有り
場所:千葉県いすみ市内
URL:https://www.umikaze-sotobo.com
Podcast:https://podcasters.spotify.com/pod/show/-sotobo-commumity-school
(江崎貴子)