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【島根県大田市】島根県立大学、世界遺産石見銀山の町に「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」をOPEN

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島根県立大学は、地元企業の中村ブレイスの古民家再生プロジェクトの一環として、世界遺産「石見銀山」のある大田市大森町に、サテライトキャンパス「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」を4月29日(土)にオープン。学生と町民と観光客をつなぐ新しい学びの場を創出する。

「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」は、本と出会い、人と出会い、地域と出会う場となることを島根県立大学は期待しているという。

オープンまでの経緯


同プロジェクトは、島根県立大学と、地元で義肢装具の製造販売を手掛ける中村ブレイスが令和元年に連携協定を結び、スタートしたもの。

中村ブレイスの中村俊郎会長から、空き家となっていた町内の「旧松原邸」を「島根県立大学の学生の学びの場となる施設として活用できないか」という提案を同校が受け、学生と地域住民と観光客とのハブとなる新しい形のライブラリーの構想に着手。

同プロジェクトの起点となった島根県立大学 地域政策学部 地域づくりコースの故井上厚史教授の遺志を受け継ぎ、同コースの平井俊旭講師がプロジェクトの統括と施設のデザイン設計を担当した。

地域との共生を目指す

島根県立大学地域政策学部は、地域と共生し、地域と共に生きる人材を育成することを目指している。この施設は、そのビジョンを具現化する理想のモデルケースと位置付けられている。

ライブラリーを単に本の貸し借りを行う箱物施設ではなく、本と人が集まる一つのコンテンツとして位置付け、学生と地域住民と観光客が集える場としての機能を充実させているという。


個人利用できるコワーキングスペースや、家族で利用できるファミリースペース、カフェや学生と地域住民が企画したイベントができる小さな芝生広場やギャラリーなど、多目的に活用できるようになっている。

島根県立大学は、地域の人々と一緒にまちを盛り上げていきたいという意向だ。

「行燈本棚」と「えほんのどうくつ」に注目


エントランスに入るとまず目に入るのは、畳の床から天井まである、巨大な発光する行燈をモチーフとした3つの「行燈本棚」。

この本棚には、学生が著名人や地域で活躍する人々に「人生に影響を与えた本」というテーマで選書を依頼し集められた、200冊を超える本が開架されている。


また、エントランスにつながる蔵には、石見銀山の坑道(間歩)を模した「えほんのどうくつ」がある。

こちらには、子どもに人気の絵本が200冊以上開架されている。

好きな場所で自由に本を読める

「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」では本の貸し出しは行われないが、施設内のテーブル席や坪庭に面した縁側やパラソルの下のソファ席など、自分が好きな場所で自由に本を読める。


また、カフェも併設されており、学生が提案する地域の食材を活用したスウィーツや大田市で焙煎されたコーヒーや出雲のお茶などを楽しめる。

「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」は4月29日(土)にオープンし、4月~11月の期間は木曜日~日曜日の週4日10:00~17:00の営業予定。なお、12月~3月は未定だ。ただし、学生主体で運営されるため、授業や試験などの条件により不定期に閉館することもあるので、ホームページで営業日を確認しよう。

施設は基本無料で利用できるが、本館2階のコワーキングスペースの利用は有料で1時間300円、1日利用や町民向けには割引が想定されている。

本と出会い、人と出会い、地域と出会うス「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」に注目だ。

■石見銀山まちを楽しくするライブラリー
住所:島根県大田市大森町ハ94
URL:https://ginzan-books.com

(鈴木 京)

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