国際観光地・宮島を擁する広島県廿日市市は、宮島で持続可能な観光地域をめざす「千年先も、いつくしむ。」プロジェクトを4月18日(火)に本格始動した。
世界の宝「宮島」を未来に届ける
廿日市市は、「宮島まちづくり基本構想」を道標として、宮島に関わるすべての人と行政が一体となって宮島を守り伝え、発信することで新たな活力を生み出し、宮島で「住んでよし、訪れてよし」の持続可能な観光地域をめざしている。それらの取組を「千年先も、いつくしむ。」と命名し、先人から受け継がれてきた宮島の普遍的価値や魅力を「宮島ブランド」として、広く国内外に向けて発信する。
気高く、美しく、尊い、宮島のすべてを未来へつなぐために、今を生きる私たちが誇りを持って、できることをはじめる。神をいつきまつる島を、千年先も、いつくしむ。その想いが一つになれば、世界の宝「宮島」を未来に届けることができる。こうした思いをコンセプトにしたプロジェクトだ。
「神が宿る島」を表現したロゴを制作
今回、プロジェクトの始動に合わせて、「宮島自体を御神体として大切にし、慈しんできた宮島に住まう人の心を、世界中の人々と共有し、宮島を次世代に引き継いでゆく。」という思いを込めたプロジェクトロゴを発表。
神の島として崇められてきた宮島の「島」の字に、慈しむ心をシンボライズした希望の光を重ね合わせ、神と自然と人が奇跡の循環を繰り返してきた「神が宿る島」を表現した、宮島の明るい未来を皆でつくっていくための旗印だ。
特設サイト、ムービーやポスターも公開
また、特設WEBサイトをオープンしたほか、プロジェクトムービーやポスターも公開。特設WEBサイトでは、宮島に想いを馳せる人たちのストーリーを「宮島Picks」として紹介している。
プロジェクトムービーでは、宮島の原点である「神をいつきまつる島」の姿を伝えている。御神体として崇め慈しまれてきた宮島の自然や文化の彩り(香り)を、プロジェクトステートメントを昇華させたオリジナルの楽曲に乗せて紹介する。廿日市市公式YouTubeや特設WEBサイトにて公開されているのでチェックしてみよう。
プロジェクト宣言ポスターでは、神宿る島を空気が張り詰めた明け方の光で撮影することで、神秘的かつ幻想的な宮島を表現。
プロジェクトポスターは、夕闇に生える朱の大鳥居を中心に島全体を神々しく撮影した「御神体篇」、
世界的にも類い希な植生である大元のモミの群生を写した「自然篇」、
町家で暮らす人々の営みである祈りを切り取った「祈り篇」の3種がある。
さらに、全島が瀬戸内海国立公園である宮島において、二酸化炭素の排出削減や脱プラスチックなどをめざした環境省の「ゼロカーボンパーク」への登録を発表。また、今後の取組として、10月1日(日)から宮島訪問税を導入する。
宮島で持続可能な観光地域をめざす「千年先も、いつくしむ。」プロジェクトをチェックしてみては。
プロジェクト特設WEBサイト:https://another1000years-miyajima.jp
廿日市市公式YouTube:https://youtu.be/z7XY0wlgU60
(山本えり)