エコツーリズム事業の開発・運営を目指すスタートアップ企業「スチームン」は、神奈川県真鶴町にファミリー向けグランピング施設「COUSCOUS Glamping Manazuru(クスクスグランピング真鶴)」の開発をしており、その開発・運営資金の一部を、クラウドファンディングサイトREADYFORにて、4月28日(金)〜5月31日(水)の期間募集している。

工務店の破産とプロジェクト再生

スチームンは、神奈川県で唯一「過疎地域」に指定されている真鶴町にて、「地域の魅力の発信」「食材・建材の地産地消」「子育てママや高齢者、障がい者を含むダイバーシティ雇用」などを通じて地域の活性化をすべく、2023年7月のオープンを目指し「クスクスグランピング真鶴」の開発を進めてきた。

空き家を改修して使用するなどサステナブルな施設開発を目指すスチームンは、「クスクスグランピング真鶴」の工事を古民家再生やリサイクル材を使った建築に実績のある工務店に委託していたが、工程途中でこの工務店が破産手続きを開始してしまった。未工事分については返金される見込みがないそうだ。

そんななか、真鶴町内の事業者がチームを組んで工事を継続することになり、プロジェクトを再始動させるべくクラウドファンディングにて資金を募ることとなった。目標金額は300万円、返礼品として宿泊券や植樹体験などが用意されている。

ファミリー向けのグランピング施設

「クスクスグランピング真鶴」のコンセプトは、「サステナブル」「ソーシャルグッド」「ホスピタリティ」の3つ。名称は、子どもたちの笑い声の「くすくす」、真鶴町にゆかりのある地中海で産まれた食材の「クスクス」、真鶴の町木で施設内にも大木がある「クスノキ」の3つに由来している。施設を訪れた人に、自然の中で美味しい料理とアクティビティを楽しんでほしいという願いを込めたという。

同施設は、三浦・房総・伊豆を一望できる高台にある。元々の地形・植生をほとんど変えずに整備し、空き家を改修してセンターハウスに使用。建材には古材を使用し、通路には神奈川県のダムに流れ着いた流木をウッドチップにしたものを敷いている。電力や食材、アメニティなどにもサステナブルなものを選択し、ゲストと一緒に次世代に繋ぐ環境や社会の未来を考える取り組みを行っていく。

スチームンについて

スチームン代表の藤田健氏は、多摩美術大学でデザインを学んだ後、中米・ベリーズでの起業、国内でのITや海外進出支援事業の企画・マーケティングを経験しており、チームメンバーには環境保護や飲食業、接客業のプロフェッショナルが揃っている。それぞれの経験を経た今、メンバーたちが今後の人生をかけた事業を計画するにあたって、幼少期より慣れ親しんだ神奈川県西部でのグランピング施設を発案したことはむしろ自然なことだったという。

チーム名の「STeaMN」は力強いエネルギーを生み出しながら柔軟に形を変える「蒸気(STEAM)」に、新しさ(NEW)や自然(NATURE)を表すNを加えて名付けた。

地域の人への恩返しも含め、多くの人に楽しんでもらえるグランピング施設をオープンすることを目指している。

ファミリーで楽しむことができるグランピング施設「クスクスグランピング真鶴」をクラファンで応援してみては。

READYFOR：https://readyfor.jp
プロジェクト名：真鶴町にファミリー向けグランピングを作りたい【完成間近で大ピンチ】

クスクスグランピング真鶴HP：https://couscousglamping.com

(山本えり)