四季彩舎に所属する、国内外のアートシーンで今最も注目を集める若手彫刻家・瀬戸優氏の「AGING GRAVITY」が5月19日(金)～6月6日(火)の期間、JR東京駅改札内のIDÉE GALLERYで開催される。

作品は全て実物大で制作。躍動感のある作風が魅力

瀬戸優氏は、2020年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了。デビュー以来、動物、とくに野生動物や絶滅危惧種をモチーフとした彫刻を作り続けている。

同氏は、1/1のスケールでしか表現できない空気感にこだわり、作品は全て実物大で制作。彫刻の素材に粘土(テラコッタ)を用い、作家の触覚や軌跡を表面に残し、今にも動き出しそうな躍動感のある作風を得意としているアーティストだ。

また、2021年には、瀬戸優ペン画集「PROGRESS」を刊行。ファッションブランドとのコラボレーションも手がけている。

侘び寂びを感じさせる新作作品を発表

「AGING GRAVITY」と題された同展では、台座に経年変化を与えるような塗装が施され、侘び寂びを感じさせる新作作品中心が発表される。彫刻が戦う重力との関係性に触れながら、動物たちの持つ重量感や存在感が感じられるシリーズだ。

今回の展示について瀬戸優氏は、「彫刻作品の制作は常に重力との戦いです。それゆえ、作品の設置や見せ方において、台座との兼ね合いは切っても切り離せない関係にあります。台座との設置次第では動物の持つ重量感や存在感がより一層引き立つと思います。AGING GRAVITYシリーズでは台座に経年変化を感じさせる塗装を施し、生き物の持つ時間軸を表現しています。」と語っている。

世界が注目する若手彫刻家の世界観を体験してみては。

■「AGING GRAVITY」開催概要
日時：5月19日(金)～6月6日(火)
住所：東京都千代田区丸の内 1-9-1 JR東日本東京駅改札内 グランスタ東京 B1F スクエアゼロエリア48番
場所：IDÉE GALLERY
作家在廊日：5月19日(金)、20日(土)
瀬戸優氏公式HP：https://www.yuseto.com

(オガワユウコ)