東急文化村が企画・運営を行っているセルリアンタワー能楽堂では、2019年度から始まった「渋谷能」を今年度も開催。7月28日(金)~2024年3月26日(火)にかけて全四回公演が行われる。
約650年の歴史を持つ能楽の未来を担う能楽師が集結
今年の「渋谷能」は、宝生流・喜多流公演と、第81世宗家・金春憲和出演の金春流、そして千秋楽はシテ方五流と名古屋を拠点に活躍する和泉流野村又三郎家の狂言が揃う、全四夜を開催。国内外から注目され、未来に向けて進化し続ける渋谷に、約650年の歴史を持つ芸能“能楽”の未来を担う能楽師が集まり、現代と伝統の世界とを結ぶ。
第一夜は、天から降った鼓を授かった少年天鼓の運命と親子のつながりを描く「天鼓 呼出・盤渉」(宝生流)、第二夜は、吉田少将と契りを交わした花子が恋慕のあまり物狂いとなるが、取り交わした扇を縁に再会する「班女」(喜多流)、第三夜は、静御前と惜別し船出した源義経の一行に平知盛の怨霊が襲いかかる「船弁慶」(金春流)、第四夜は、シテ方五流儀が揃い舞囃子と仕舞などと、狂言(和泉流)を上演する。
アフタヌーンティーを楽しめる新プランが登場
今回の公演にちなみ、「渋谷能」の公演チケットと、セルリアンタワー東急ホテルのアフタヌーンティーがセットになった「アフタヌーンティー付きチケット」も、オンラインチケットMY Bunkamuraにて販売される。都会の喧噪から離れ、ホテルの優雅なアフタヌーンティーと能楽堂の公演を鑑賞できる数量限定のプランで、各回趣向を凝らした特典を準備中とのこと。詳細は公演HPにて発表される。
能楽師自身が講師となる「事前講座」にも注目!
また、第一夜から第三夜では、能楽師自身が講師となる「事前講座」も開催される。能楽師の素顔が垣間見られ、同公演をより深く楽しめるこの講座は、公演チケットを提示すると無料(予約制)で参加可能。また、事前講座の動画は後日Bunkamura公式YouTubeチャンネルにて公開となる。
そのほか、第一夜から第三夜には、能楽鑑賞に役立つ解説をタブレットで見ることができる多言語字幕システムを導入。字幕は舞台と連動しており、大きな文字で分かりやすく表示される。台数限定・当日受付で、貸出料は500円(税込)。
通し券の一般発売は5月16日(火)~21(日)で、S(正面)席25,200円/A(脇正面)席21,600円/B(中正面)席18,000円。その他のチケットの発売日、料金など詳細については公演HPにて確認を。
■「渋谷能」公演概要
会場:セルリアンタワー能楽堂(東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー地下2階)
第一夜:2023年7月28日(金) 能「天鼓 呼出・盤渉」髙橋憲正(宝生流)
第二夜:2023年9月29日(金) 能「班女」佐々木多門(喜多流)
第三夜:2024年2月22日(木) 能「船弁慶」金春憲和(金春流)
第四夜:2024年3月26日(火) 千秋楽<舞囃子、仕舞、狂言(和泉流)、出演者トーク>
オンラインチケットMY Bunkamura:https://my.bunkamura.co.jp/
公演HP:https://www.ceruleantower-noh.com/lineup/2023/202307.html
(fukumoto)