新コスモス電機は、兵庫県三木市に火災実験の見学施設「PLUSCO Lab.(プラシオラボ)」を開所した。5月10日(水)に開所式を行い、第1号の来場者として、能美防災より市川常任顧問、三木市消防本部より中井次長、予防課の西村係長、吉川分署の森本分署長ならびに大村係長を招き、初披露となる火災実験を実施した。
プラシオラボが開所した理由
火災による死者数が増加傾向にあったことを受け、2006年よりすべての住宅へ住宅⽤⽕災警報器の設置が義務化された。⽕災警報器が多くの家庭に設置され、事故件数は少しずつ減少に向かったが、現在でも住宅⽕災により年間約900人が命を落としている(※1)。
建物火災による死因の約4割を「一酸化炭素中毒・窒息」が占める(※1)というデータもあり、同社は、長年ガス警報器の開発で培った一酸化炭素検知技術を用いて、火災事故から1人でも多くの命を救いたいと考えているという。2006年に国内初となる「一酸化炭素検知機能付き火災警報器」を開発(※2)した同社は、普及促進に努めてきた。
何度も改良を重ね、昨年9月に発売した「一酸化炭素検知機能付き火災警報器 PLUSCO(プラシオ)」は、⼀酸化炭素センサを使って⽕災を従来より早く知らせる機能(CO反応式)が、総務大臣より特例基準(※3)として認められた。また、価格帯やデザインも市場に受け入れられやすいものとなり、さらにガス事業者に加え全国の家電量販店、ホームセンターでも購入可能に。今後、プラシオラボを通じて多くの人に一酸化炭素の危険性、一酸化炭素検知機能付き火災警報器の有効性を知ってもらい、プラシオを普及させ火災事故低減に貢献したいと考えている。
見学施設「プラシオラボ」概要
火災実験見学施設「PLUSCO Lab.」は防爆試験室を併設。建物概要は延床面積 約176㎡、1階建て。実験内容は布団くん焼火災実験、天ぷら火災実験、ゆで麺器CO発生実験を見学でき、所要時間は約1時間、5月10日(水)以降受入れを開始している。見学可能日時は月曜~金曜日10:30~15:00、完全予約制、なお祝日、お盆、年末年始は除く。
一酸化炭素検知機能付き火災警報器の有効性を知るべく、火災実験の見学に訪れてみては。
■PLUSCO Lab.
住所:兵庫県三木市吉川町上荒川748-7
新コスモス電機公式サイト:https://www.cosmos-plusco.com/
※1:令和4年版消防⽩書より
※2:2006年東京ガスと共同開発
※3:住宅⽤防災警報器の技術上の規格を定める省令において特例として認められた基準
(さえきそうすけ)