YMハウスは、東京都港区にあるヨックモックミュージアムの特別企画として、初の「アートナビゲーターと巡る展覧会」を7月2日(日)に開催する。
第1回目の講師は山下暁子さん
第1回目の講師は、音楽家であり美術検定1級でもあるアートナビゲーターの山下暁子さん。ピカソとサティという2人の天才が出会ったバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の『パラード』に触れながら、現在開催中の企画展「ピカソのセラミック-モダンに触れる」から特に「3章 ダンス/運動:セラミックは踊る」をより深く楽しむ内容となっている。
企画展「ピカソのセラミック-モダンに触れる」
現在開催中の企画展「ピカソのセラミック-モダンに触れる」は、ピカソのセラミック作品にあふれ出る、若い日の「モダンな試み」のさまを探る展覧会。同展3章ではダンス、踊りにも焦点を当てているが、若いピカソとダンスの関わりといえばバレエ『パラード』(1917年初演、ピカソ35歳)だろう。ピカソがバレエ・リュス(※)に舞台美術や衣装のデザインで参加した『パラード』は、大センセーションを巻き起こした。
このバレエに音楽を提供したのがエリック・サティだ。サティは「ジムノペティ」などパリらしい洗練された楽曲の作者として知られるが、実は一癖も二癖もある天才だった。『パラード』は美術と音楽の天才2人が出会った奇跡の場であった。
今回は、彼らの出会いとその後を、ピカソと真っ向から渡り合ったサティの真の姿を紹介しながら、山下さんの音楽家ならではの視点を交えてナビゲートする。
「アートナビゲーターと巡る展覧会」第1弾詳細
「アートナビゲーターと巡る展覧会」第1弾の開催日時は、7月2日(日)10:15~11:45。参加費は入場料込みで1,500円。なお、当日はピアノ演奏はない。会場はヨックモックミュージアム「カフェ ヴァローリス」内、アートセッションスペース。定員は12名で、6月2日(金)から受付を開始しており、定員になり次第終了となる。
申し込み方法など詳細は、ヨックモックミュージアム公式サイトのMUSEUM TOPICSから確認を。
企画展「ピカソのセラミック-モダンに触れる」は9月24日(日)まで開催中。今後も期間中に、様々なアートナビゲーターを迎え、バラエティーに富んだイベントを第4弾まで行う予定だというのでお楽しみに!
■ヨックモックミュージアム
住所:東京都港区南青山6丁目15−1
URL:https://yokumokumuseum.com/
※バレエ・リュス(ロシアバレエ団):「魔術師のよう」と称えられたプロデューサー、ディアギレフが率いた、ロシア帝室バレエ団の欧州興行チームを基盤としたバレエ団。当時随一の舞台芸術集団として欧米を席巻する。活動後期には多くの新進芸術家が招かれて新作バレエの制作にあたった。『パラード』は、キュビスム風の舞台美術・衣装・緞帳がピカソ、音楽がサティ、脚本がジャン・コクトー。主演はレオニード・マシーン。
(さえきそうすけ)