福島県郡山市の取り組みを紹介。日本遺産「一本の水路」PRのための寄附募集についてと、郡山市出身の作家・古川日出男さんが郡山市フロンティア大使に就任した話題をチェックしていこう。
寄付金は日本遺産のPR事業やグッズ製作などに利用
日本遺産「一本の水路」プロモーション協議会は、日本遺産認定ストーリー「未来を拓いた『一本の水路』」のPRを通じて、観光誘客や郷土愛の醸成、地域活性化等を積極的に推進するため、事業費財源確保の一環として寄附の受付を開始した。
日本遺産は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもの。
安積開拓・安積疏水開さく事業を題材とした「未来を拓いた『一本の水路』-大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代-」は、2016年4月に日本遺産に認定され、2022年7月には、文化庁総括評価・継続審査による継続認定を受けた。
「未来を拓いた『一本の水路』」のために寄せられた寄附は、日本遺産のPR事業やグッズ作成などに充て、郡山市・猪苗代町の礎となった、先人が残した素晴らしいふるさとの遺産を次の世代へ大切に引き継いでいく。
寄附受付の対象は金銭・物品で、金銭の場合に寄附金額は問わない。寄附者には会長(郡山市長)からの礼状送付、郡山市公式ウェブサイト等による公表、寄附受納式を行う(希望者のみ)。
寄付をする際は、寄附申込書をダウンロードし、必要事項を記載の上、郵送、FAXまたはメールで協議会事務局宛てに送付する。内容が確認された後、事務局から連絡がある。
寄せられた寄付が、日本遺産「一本の水路」を守り、未来へ繋ぐ一助となるはずだ。
詳細(寄附申込書ダウンロード先):https://www.city.koriyama.lg.jp/site/koriyama-letter/75297.html
日本遺産認定ストーリー「未来を拓いた『一本の水路』」:https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story022/
作家・古川日出男さんが郡山市フロンティア大使に就任
また、各界で活躍する郡山ゆかりの人々に「フロンティア大使」として市のイメージづくりやPR活動を推進してもらう取り組みを行う郡山市は、6月5日(月)、郡山市出身の作家・古川日出男さんを、郡山市フロンティア大使に委嘱した。
ゴールデングローブ賞やアニー賞にノミネートされたアニメーション映画「犬王」の原作者である古河さんは、1966年郡山市生まれ。1998年に長篇小説「13」でデビュー後、2011年には自ら脚本・演出を手掛ける朗読劇「銀河鉄道の夜」プロジェクトを始動させた。
2013~2015年には、市内で言葉と表現をテーマとしたワークショップ「ただようまなびや 文学の学校」を主宰。2022年には、こおりやま文学の森資料館で文学講演会「百万人の平家物語」を行った。
また、2002年に「アラビアの夜の種族」が日本推理作家協会賞・日本SF大賞をダブル受賞、2006年に「LOVE」で三島由紀夫賞、2015年に「女たち三百人の裏切りの書」で野間文芸新人賞・読売文学賞をダブル受賞。
2023年には、小説「平家物語 犬王の巻」を原作としたアニメーション映画「犬王」が、ゴールデングローブ賞及びアニー賞にノミネート。さらに、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した。
そんな古川さんが郡山市フロンティア大使に就任。今後の動きにも注目だ。
古川日出男さん公式HP「古川日出男のむかしとミライ」:https://furukawahideo.com/
「郡山市フロンティア大使」詳細:https://www.city.koriyama.lg.jp/soshiki/45/4265.html
さまざまな角度から市の魅力を伝える郡山市に注目だ。
(ソルトピーチ)