クレサヴァとアルーフホームは、三井不動産が6月8日(木)にオープンした「KISARAZU CONCEPT STORE」にパートナー(出品)企業として、「CIRCULAR FARM Lab.」を展開する。

不要な洋服を手放して京野菜や食品に出会える

「CIRCULAR FARM Lab.」は、不要になった洋服を手放して、京野菜や食品に出会う体験の場。衣類から肥料を作り、野菜を育む過程を学べる体験ブースや、晴れた日には、屋外にある農園で季節ごとの有機野菜の成長を楽しめる。CIRCULAR FARMの京都・美山の農園から届く野菜のマルシェも開催予定だ。

「天然繊維と暮らそう」をコンセプトに、日本の優れた技術で丁寧に作られた天然素材の洋服やライフスタイルグッズや、「野菜と遊ぼう」をコンセプトに捨てられてしまうはずの野菜を使った洋服や文具、野菜を育てる栽培キットなどがセレクトされている。入場料は大人300円、中学生以下は無料だ。

衣類から作られた肥料で野菜が作られる循環システム

ファッションにおける大量生産・大量消費は、年間約51万トンもの衣類の廃棄をもたらすと言われている。この問題の本質的な解決策として、不要になった衣類を「捨てる」のではなく「土に還す」ことに着想し、研究が重ねられてきた。

その結果、新たに化学繊維を含むすべての衣類から、安心して土に還すことのできる安全な肥料を生成するテクノロジーが開発された。

美しい自然に囲まれた京都・美山の農園で、衣類から作られた肥料による豊かな土壌で新鮮な野菜が作られ、人々へ還元される。

これが同社の提案する未来への持続可能なイノベーション、CIRCULAR FARMの循環システムだ。

不要な衣類を持参すればクーポンと交換が可能

まずは、不要となった衣類や生地を回収し、破砕機に入れる。天然繊維のみならず化学繊維やファスナー・ボタンなどの 付属品などのすべてを手作業で分別することなく、破砕できる。そして破砕した素材を粉砕機でさらに細かく、糸状の繊維に粉砕する。このプロセスにより、発酵が促進される。

さらに、粉砕した繊維を有機物と混ぜて自然発酵させる。微生物による分解が進み、健康な土壌を育む肥料となる。発酵に使用する有機物も廃棄されるはずだったものを回収して有効活用されている。

発酵後、1～2cm程度の円柱型ペレットに造粒する。農家の声を反映し、農業機械で広範囲に撒ける最も効率的な方法を考え、形状が最適化された。このペレットが微生物の活性化を促し、土壌の健康維持と農作物の栄養価の向上につながる。

衣類から食を育む取り組み「Fashion To Farm」を体感できるよう、「CIRCULAR FARM Lab.」に衣類の回収BOXを設置。 不要な衣類を持参すると、1kgあたり250円相当のクーポンと交換。

クーポンは、「CIRCULAR FARM Lab.」で販売している食品や、定期的に開催されるマルシェや自宅に届ける定期便の、京都・美山で育った野菜の購入に利用できる250円相当のクーポンへ交換する。

「CIRCULAR FARM Lab.」で新しいリサイクルの世界を体感しよう。

■KISARAZU CONCEPT STORE
住所：千葉県木更津市金田東2丁目9番1

(佐藤 ひより)